2006/01/26

VISA10倍増目標

NNA25日】ビザ・インターナショナルは、現在ベトナムで10万枚のクレジットカードとデビットカード(口座引き落としカード)を合わせたビザカードの発行枚数を、2~3年以内に現在の10倍増の100万枚を目指す考えだ。ビザ・インターナショナルのベトナム・ラオス・カンボジア担当として新たに就任したスチュアート・トムリンソン部長が明らかにした。
 国内のカード市場は年平均300%の伸びで急成長中。現在ビザカードを発行する国内銀行は15行で、ビザカードでの支払いが可能なレストラン、スーパーマーケットなどは全国で約6,500カ所だ。今年中にこれを1万カ所に増やす計画だ。
 ベトナムはキャッシュカードもまともに持っている人が少ない国です。銀行口座がないので当たり前です。が、最近はATMも増えてきたし、大手企業が給与を銀行振り込みにするところが多くなってきたのにあわせて、キャッシュカードの普及率も高まってきました。スーパーの入り口などで口座開設のための勧誘の机が置かれたり、勧誘員が説明している光景は日本のクレジットカードのそれと同じものです。日本も私の両親が勤め始めた頃はどこも給料は現金手渡しだったそうで、経理にいた母の話なんかでは給料日前やボーナス日前はほんとに大変な騒ぎだったと聞きます。口座振込みにすれば企業にとっても余分な人員を削減できますし、巨額の現金の受け渡しという危険を避けることが出来る上に、給料日直前まで受け取れる金利を無駄にすることもなくなります。

 ただ、普及率が異常な速さで伸びたために、ATMの台数が圧倒的に不足しています。日本でも給料日の銀行はなるべく行くのを避けたい場所ですが、ベトナムでも同じ光景が見られます。それに輪をかけてテトまであと4日となった今晩、HSBCに金を下ろしに行ったらやたら並んでいました。出来るだけ午前中に下ろしに行った方がいいという忠告が新聞記事になるのもうなずけます。外資系銀行の夜8時ごろで3台あるATMに並んでいたのは5、6人ほどでしたが、ベトナム人向けのベトコムバンクなどでの午後は数十分待ちというのも珍しくないようです。
 キャッシュカードとともにクレジットカードを持つベトナム人もちらほら出てきました。ベトナムの消費者向けのカードにVISAやMASTERのロゴが入るようになったのは昨日今日のことではなくある程度の歴史があります。が、恐らくそのほとんどはデビットカードとしての機能しか使えないんじゃないかと思います。まだクレジットカードの意味が分かっていない人が多いので、こちらの方は庶民に受け入れられるまでもう少し時間がかかりそうです。日本でも月賦ということばとともに信販会社が出来たばかりの頃は、販売店、消費者双方を啓蒙するのが大変だったみたいですけど、ベトナム人にはきっと当時の日本人より骨が折れそうです。まず銀行口座を作らせるところから始めなければならないんで。それに、ビザはとりあえずベトナム人にカードを持たせたいようですけど、ベトナムの庶民にいくらの限度額を設定するつもりなんでしょうか。
 日本もクレジットカード社会ではありませんし、海外旅行ではなく国内でも気軽に使う人が今のように多くなってからまだ日が浅いです。ベトナムのスーパーでカードを出す人が現れるまでにはあとどのくらいの年月を要するでしょうか。実は現在もスーパーでカード払いが出来るんですけど、店員はほとんど端末の扱いを分かってないのでみんなめんどくさがっている上に、いちいちカード決済ではスーパーとしてもレジの効率が悪いです。私がよく行くスーパーではカード払いが出来るようになってからまもなく、カード払いが出来るレジは1か所のみとなり、そのレジに全てのレジに備え付けられていたと思われるカードの読み取り機が山積みとなって物置き場と化しています。一度私が並んでいたレジでカードを出したベトナム人がいたんですけど、散々待たされて後ろの客にも抜かれまくった挙句にカード専用レジに引率されていってました。さらには、カードを差し出すと店員から、店の前にあるATMで現金を下ろして来いと言われてる人も見たことがあります。スーパーではない別の店で私もカード払いをしたことがあります。日本では販売店がカード会社に支払う手数料を負担しているのが常識ですが、海外ではカード払いにすると3-4%ほどそれを上乗せする店もあります。それは習慣の違いなのでどちらが正しいという類のものではありません。が、手数料を取らない店でカード払いをしたら、カード会社に支払う手数料は店で負担することを自慢げにかつ、サービスであるかのごとく誇らしく店員に言われた時はちょっと文化の違いを感じました。ベトナムにカードを普及させるには消費者の啓蒙も重要ですが、販売店に対する教育もまた同じぐらい必要だと思います。
 ベトナムでのカード使用は1990年代に始まり、当初は実業家や外国人観光客に利用されていた。その後、各種の国際クレジットカードが国内銀行を通じて発行された。
 ビザ・インターナショナルの調査では、ベトナムでは預金残高の範囲内で支払い、借金の恐れのないデビットカードの方が、クレジットカードより利用されやすいことが分かっている。このため、ビザ・インターナショナルは「ビザ・エレクトロン」「ビザ・デビット」などのデビットカードの発行に力を入れている。ビザカードの発行枚数を10倍増する計画でも、デビットカードを中心に据えるという。
 昨年9月までの1年間に、ビザカードの支払額のうち、ベトナム人による支払いは9,100万米ドルで、前年に比べて47%の増加。観光客による支払いは3億1,600万米ドルで、133%の増加だったという。23日付ダウトゥが報じた。

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