2004年2月29日、日曜日にガソリンが値上げされた。街中のガソリンスタンドでは1リットル6千ドンになった。ベトナム人が乗るカブなら満タンにしてもたいした金額じゃないが、一般庶民には痛いはずだ。いつも給油する時にガソリンの価格なんか気にしたことなどなかったから正確な数字は分からないけれども、数ヶ月前は5,500ドンほどだったはずだ。4、5年前の3千ドン台から、毎回200ドン程の値幅で着実に値上げされている。
話は逸れるが、ベトナムドンはドルペッグで通貨政策は定期的にドン安に進められている。(私が初めてサイゴンを訪れた1995年8月は、1USD≒11,000VND。2004年2月、1USD≒15,600VND。共産党はこれで大儲けしてるんだろう)イラク侵攻前後からドル安が顕著になり、その傾向は今も変わらず今後も当面は続きそうであるが、ベトナムの物価上昇率はもっと速い速度で進んでいるようだ。個人的には生活費の物価上昇についてあまり感じることはないが、それは生活に困っていないからだろう。
ガソリンといえば、途上国を旅行し始めた頃道を歩いているとよく道端でガソリンを売っているのを見かけた。中にはペットボトルなんかの容器にガソリンを入れて歩道に置いてあり、それを見つけるとちょっと離れて小走りで通り過ぎたくなったものだ。炎天下で透明の容器に入っている黄色く濁った液体を見て、彼らは何も感じないのだろうか。無知こそ最強である。ところで、ベトナムの悪質なスタンドでは、混ぜ物をして利幅を増やしているらしい。スタンドでそうなんだから、道端のガソリンを買うのはそういう点でもとても勇気が要る。
ガソリン値上げに伴いどうやら他の商品の物価も上昇傾向にあるようだ。電気料金も値上げされるという噂を聞いた。石油価格が上がるのだから、これはまぁ当たり前かもしれない、どうやら食品についても同様の傾向にある。ほとんど実感がないけど。そういえば、SAIGON COOP MARTでは、2004年のテトを挟んでベプシの値段が1缶あたり100ドン値上げされて、それまでの3800ドンから3900ドンになった。日本人にしてみたらどっちでもいいような気もするが。
2004年春。もしかしたら、そろそろドン切り下げの時期も近づいているのかもしれない。97年のアジア通貨危機後に数ヶ月から数十ヶ月をかけて、緩やかにではあるがベトナムの通貨も3割強下落した。当時も今もドルペッグに変わりはないが、絶え間なくその水準は変化している。しかし、これがある時急激に変更されることがある。観光でベトナムに訪れている時から数十回、数百回と両替をしてきたが、日常のドルの為替要因とは明らかに違うレートの変化を感じることがある。調べれば分かることだけど、旅行中はそんな気力はなかったし今もそんな気はないから、その背景についてははっきりと分からないままだ。
当時は、ドンの切り下げがあるたびに、一部で儲けている人たちを恨めしく思いながらも、為替レートに一喜一憂していた。ただ、私としてはドン建ての資産を持っているわけではないので、ドン安大歓迎である。直近ではドルが買い戻されているが、中長期的にはドルの下落傾向は変わらないとは誰もが言っていることなので、ベトナムでもそろそろかもしれない。
【追記 2005/09/28】
あれから1年半が過ぎ、ついにレギュラーガソリンの価格が大台に達し1リットル1万ドンとなった。為替の方はというと予想がはずれ1米ドル15,900ドン目前で、当時と比べ僅かなドン安のみでかなり安定している。インフレも上手く抑えているし、人民元の切り上げという後押しもあるので、ドンはしばらく安泰なのだろうか。為替の変化のなさを見るにつけガソリン価格の上昇がいっそう際立っている。政府は補助金を出してガソリン価格の上昇を抑え込んでいたのは既に遠い昔の話であるかのようだ。もはやどうすることもできず、原油価格の上昇がそのまま国内価格に跳ね返るようだ。果たして2005年は更なる値上げがあるだろうか。ペプシは350ml缶4,000ドンを超えた。
��この記事は2004年2月29日、同3月2日に書いたものに加筆・修正しました。内容は当時のものです。)
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