2005/09/01

移動身体計測屋

Rất hân hạnh được phụ vụ quý khách.
Hoan nghênh đo tầm cao, cân nặng, đo huyết áp, thử sức kéo.
毎度ありがとうございます。
身長、体重、血圧、背筋(?)を計測致します。


 郷愁漂うBGMにのせて底面に車輪のついた身体測定マシーンを引きずる光景を良く見かけます。機械のもとは病院に置いてあるような身長、体重を同時に計測できるあれですが、それを商売にするためにBGMや電飾に加え、さらに身長と体重比から健康状態を自動判定して音声で「太りすぎ」、「痩せすぎ」、「注意しましょう」てな具合にアドバイスまでしてくれ、計測結果が小さな紙切れに印字されるというエンターテインメント性を兼ね備えています。中にはPCのCRTディスプレイまで配備したつわものまであります。利用したことはありませんが、話によると1回2千ドンらしいです。
 以前は行楽地やスーパーなど人の集まる場所に行けば簡単に見つけることができたんですけど、だんだん飽きられてきたことや新規参入者が増えて競合するようになったので、営業拠点を増やし路地の奥まで隈なく客を求めてやってくるようになりました。

 こんなもの屋外で利用することは日本人にはちょっと考えられませんがベトナムでは意外と繁盛しています。女性が人前で体重を量るという行為はベトナムでは恥ではないのかもしれません。「太りすぎ」の判定を受けるであろうことは火を見るより明らかな女性もなんのてらいもなく利用するのでしょうか。一般家庭に体重計がないこともこの商売が成り立つ所以でしょう。我が家にはスーパーで買ってきた日本製のヘルスメーターが玄関に置かれていますが、誰か用事があって家に来るとかなりの高確率で乗っかっていきます。信じられないのは近所の人が体重を量らせてくれといってたまにやってくることです。

 この機械、もともとは中国発祥で、そのためBGMも中国の有名な曲になっています。それに目をつけたベトナム人が音声部分をベトナム語に修正しベトナムに導入しました。商売は軌道に乗り連日長蛇の列ができ食事をする暇もなかったそうです。その後、家族、親族へと広まりその一族は財を成しました。しかし、この程度の機械も地方のベトナム人にはとても手の届かぬ高嶺の花。そこで、その貧しい地域の人民委員会(どこの村だったか失念しました)が大英断を下し、この機械の購入にあたり融資を始めました。結果、金の生る木をローンで手に入れた人々は全国に散らばり、財政難であった地方財政を潤すほどまでの成功を収めました。事実、何の産業もない貧しい地方の税収が激増したおかげでインフラ整備に金が回り、町全体が潤ったそうです。こんな機械に将来性を見出した人民委員会の先見性は驚くべきところで、中央政府からもその政策が評価され表彰を受けたそうです。そのサクセスストーリーはメディアで紹介され、私もある雑誌で読んだことがあります。

 今サイゴンで見かける人たちはおそらくその地方の人々だけではなく2匹目のどじょう狙いだと思いますが、はっきり言ってブームはとうに過ぎ去ったようです。
 ところで、宣伝文句に「血圧」、「引く力(背筋?)」とありますが、外から機械を見る限りどこをどうしたらそんなことができるのか想像できません。

1 件のコメント:

  1. バージョンアップしたので書き込みテスト

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