2006/02/17

ベトナムの人身売買

【IPS=JANJAN15日】昨年11月、ベトナム北部のライチャウ省の警察は中国へ女性を売春婦として売った容疑でNguyen Thi Hienの家を捜索し、142人のベトナム女性の名前が書き込まれた日記を発見した。Hienに仕事があるとだまされて、中国の売春宿に売られた2人の若い女性が逃げ出してきて当局に訴えたことで事件が発覚した。
 Hienは人身売買組織の一員で、女性1人当たり、「品質」に応じて4,000~8,000元(500~1,000ドル)を受け取っていたと容疑を認めた。
 人身売買といえば中国の専売特許かと思いきや、ベトナム人が中国に売られていくんですね。ベトナム人がカンボジアに売られていくのは以前から知ってました。国境が面してるし北部の人はカンボジアより手軽に行けますので、中国に売り飛ばされたって不思議なことではありません。で、「品質」に応じて価格が違うとのことですけど、それはつまり容姿の良し悪しということなんでしょうか。最高で1,000ドル。ベトナムの最底辺の生活を想像させます。日本でも昔はそうでしたし、現在も全くないとは言えないものの人身売買はほぼなくなりました。悲しい思いをするベトナム人がいなくなるまでにはあとどのくらいかかるでしょうか。

 近年、ベトナムの女性や子どもが中国やカンボジアへ人身売買される事件が増えている。中国の新華社通信によると2005年に明らかになった人身売買の件数は前年の2倍となった。ベトナムと国境を接する広西壮族自治区だけでも125件が発覚し、専門家はまもなく中国がタイを上回る人身売買の拠点になるのではないかと考えている。
 中国とベトナムは人身売買を取り締まる共同計画に乗り出し、情報交換を始めている。2004年6月には国連児童基金(UNICEF)の支援を得て両国の国境の町で女性と子どもの人身売買撲滅キャンペーンを行った。だがベトナムのランソン省女性連合のNguyean Tho Hoat副代表は「キャンペーンで摘発は進んだが、人身売買を止めさせられない」という。
 Hoat副代表は貧困、家族の争い事、社会的差別がベトナム女性を人身売買に陥れているという。教育もなく人身売買のリスクを知らず、結婚や仕事につられて、あるいは不幸な家庭から抜け出すために外国へ向かう貧しい女性は、エイズに感染したり暴行を受けたりする危険が大きい。
 「帰国しても家族から拒絶され、中国で娼婦をしていたと見下されてまともな仕事に就くことができない」とUNICEFのベトナム担当のジュリー・バージェロン氏はいう。故郷にも未来はなく、人身売買組織に加わって逆にだます側になるケースもある。Hienがそうだった。「地方の生活水準が改善しない限り、完全に人身売買をなくすことはできない」とHoat副代表はいう。

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