日本からの来客のために生地を探しに行きました。これといった土産がないベトナムではいつもみやげ物を探すのに困り、そうした時には決まって服を仕立ててお土産としています。ドンコイ通りにあるThai Tuanと言う店はサイゴンでも名の知られている生地の店で、品質も価格もまずまずです。もちろんここで仕立ても出来ますが、仕立ては他に贔屓にしているところがあるので今回も生地だけ購入することにしました。
もちろん様々な価格の生地が陳列されていますが、平均的な身長の女性ならロングドレスでも10米ドル(3mの生地の場合)ほどでたいていの商品は購入できます。この店での仕立て代がどれくらいなのかは訊きませんでしたが、アオザイやドレスの仕立て代として10米ドル以上取るのはどう考えてもぼりすぎだと思いますので、生地も合わせて20米ドルも出せばかなり上等な物が出来るということになります。
外国人、特に日本人目当ての店では、1着40米ドルなどという超ボッタクリ価格で営業しているところもよくあります。日本人の感覚からすれば30ドルや40ドルと言われても、そんな価格でドレスが買えるなら安いものだと考えてしまいますが、店主がどう言い訳をしようが、絶対にそんな値段がするわけがありません。もちろん特別な刺繍があったり、本物のシルクだったりするなら生地は高くなりますが、ドンコイあたりの店で売られている生地の相場は1mあたり2万ドンから6万ドン程度が相場だと思います。また、生地の価格はものによって違いますが、仕立て代の相場はどんな服でも5万ドンがいいところだと思います。
単純に比較することは難しいですが、近郊の縫製工場で働く工員の月給が50万ドン程度だったりすることを考えるとだいたいの手間賃がわかると思います。
当然、店舗の維持費もかかりますし、店主が日本人だったりする場合は少し余計に上乗せしたくなると言うこともあるかもしれません。日本人同士なら安心だという理由で日本人の店で買う観光客もいるかもしれませんが、それほどメリットはないと思います。十分ぼったくっているのですから。
因みに今日は5着分のドレスの生地を購入して約60万ドン(約40米ドル)でした。仕立てに50万ドンぐらい払うつもりですので、5着の総額は110万ドン(約70米ドル)ぐらいになります。つまり一着14米ドルです。もちろんこれ以下でもいくらでも作ることが出来ます。観光客目当ての店や、日本の店、インターネットなどで販売されているドレスの元値はそんなものだと考えてください。
余談ですが、生地を選んでいると女子高生コーナーがあって無地にいろいろな刺繍がされている生地の一角がありました。もちろん刺繍も同じ色の糸で施されていて、花や草、果物、と見ていると一瞬目を疑うものが目に飛び込んできました。他の商品と並んでその生地にはしっかりとウィンドウズのロゴが。そうです、あの起動画面でひらひらする四色のロゴ。商標権がどうのこうのということを考えるよりも、以前貴金属店で見かけた金の指輪のNIKEの刻印が脳裏に蘇りました。実際のところウケを狙っているのか、本気でデザインしているのか分かりませんが、やっぱりベトナム人のブランド感覚と美的センスはどうかしてます。
しかし、ベトナムのどこかの高校でウィンドウズのアオザイを着て授業を受ける女子高校生のことを思うとちょっと心が温まります。
0 件のコメント:
コメントを投稿