中東情勢の悪化やら景気回復からくる原油需要上昇やらで世界では原油価格が上昇しているようですが、ベトナムでも数ヶ月前にガソリン価格が引き上げられたかと思ったら、どうもまた値上げされそうな雰囲気です。日本でも企業努力ではどうにもならなくなったとかで各地のガソリンスタンドで値上げされたというニュースを見ました。
ベトナムではガソリンは価格統制されているようで、どこへいっても同じ料金ですが、そうでもしなければベトナムの一般庶民が買えなくなるのでしょう。ベトナム人が一般的に使用するカブやスクーターのガソリンタンクは4リットルも入れれば満タンですので、現在のガソリン価格で満タンにしても2万5千ドン(約200円)ほどにしかなりません。それでもベトナム人には厳しいらしく、給油に行った時にほかの客を見ていると、「1万ドン」などと料金を指定してガソリンを買っていくベトナム人の姿を見かけます。
そんな事情もあってかベトナム財務省は先月25日、原油価格高騰に対応するために石油製品の関税を0~10%に引き下げたようで、政府は引き続き国内のガソリンなどの販売価格は据え置く方針のようです。庶民に配慮した善政とも考えられますが、おそらく相当な部分が政府高官の私腹を肥やす元となっているであろう虎の子の税収を減らしてまで景気に配慮しなければならなくなっていることを考えると、かなり深刻な事態なのかもしれません。または、税収による利益よりも共産党高官が経営する企業が原油高によって受ける影響の方が大きいのかもしれません。
国が関税を引き下げてまで原油価格を抑えていることは、当然周辺国よりも割安になるわけで、ニュースでは、早速カンボジア国境で密輸しようとしていたトラックを摘発している様子を報道していました。また、貿易省は密輸出が増えることを警戒して、中国、カンボジア国境で摘発を強化するよう関係機関に指導していると伝えていました。。
貿易省によると、ベトナムは年初からの第一四半期で11億米ドルの石油燃料を輸入したそうで、前年同期より10%増だそうです。実はベトナムは石油油田を持っていて、昨年の原油輸出額は38億米ドルでした。でも国内に製油所がないため石油製品の輸入に24億1,000万米ドルを費やしているそうです。悲しい。
��5月27日ベトナム・エコノミック・タイムス=NNA]
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