2004/06/05

新車への増税

 最近は街中でそこそこの車を見かけるようになりました。10年前は新車を見かけるのは稀だったように記憶してます。もちろん今でもボロ車は健在ですが、今は新車の増加に伴って相対的に存在感が薄れてきました。初めてベトナムに来たころに見た、車体にCCCPの文字が刻まれた年代もののソ連車が今では少し懐かしくもあります。それらの車は今ごろはきっと田舎町で活躍していることでしょう。

 今回の事実上の値上げは、街に車が溢れ過ぎて渋滞が深刻になったことに対する対策なのでしょう。権力者たちに一通り自家用車が行き渡った現在、今度は彼らが走る道を確保するための手段を講じたのかもしれません。ただでさえ諸外国と比べて割高な新車価格がさらに値上げされたことで、しばらくの間はこれまでのような勢いで近所の普通車の交通量が増えつづけると言うことはなさそうです。税率が引き下げられてまた新車市場に活気が戻るのは、都市の交通事情が整備された後になるでしょうか。

 これで今すでに新車を手に入れたベトナム人の傍若無人ぶりがさらに増長されるかもしれません。この国の田舎もん達は、車に乗っていると自慢の感情とともに他人を見下す行為が顕著になります。車に限らずバイクに乗る人間も譲り合うという気持ちが微塵もない民族ですから、車に乗るベトナム人の運転は目も当てられません。外国人の目からは、お馬鹿なベトナム人としか映りませんが、それを見て羨ましいと思ってしまうベトナム人の生活水準が向上しなければ、この現状は変わりそうにありません。
 そういえば一昔前は、金持ちから金をふんだくったり自動車工場誘致の策略のために、輸入車に200%もの関税をかけていましたが今はどうなったのでしょうか。それと比べたら今回の増税も可愛いものに思えてしまうのが不思議です。
【6月1日 NNA】
特別消費税(SCT)や付加価値税(VAT)の引き上げで新車市場が急速に冷え込んだため、メーカーとディーラー各社が販促に必死になっている。新モデル投入で需要を刺激するほか、値下げするなどして割安感を強調。その一方で税率が安いトラックを生産する動きも顕在化してきた。
SCTは今年1月1日より5%から24%、VATも5%から10%に引き上げられた。この影響で新車価格は25%程度上がり、年末の駆け込み需要の反動もあって年明けから販売は一気に落ち込んだ。外資企業11社で構成するベトナム自動車工業会(VAMA)によると、1~3月の新車販売は5,488台と前年同期の7,315台から25%減少している。1~4月も7,605台と24.7%のマイナスだった。
需要減退を受け、メーカー各社は1,000~2,000米ドルの値下げ戦略を打ち出した。GM大宇自動車のベトナム法人であるビダムコ(Vidamco)のほか、三菱自動車系のビナスター(Vinastar)、メルセデス・ベンツなどは値下げに加えて登録料を肩代わりしている。メルセデスはこのほか、12億ドン(7万7,000米ドル)の懸賞も付けた。
キャンペーンを展開する一方で、各社は税率が低いトラックにも目を向ける。韓国の現代自動車は先月、起亜自動車、マツダ、独BMWなどを生産しているビナ・モーター(Vietnam Motor Industry)へ3トン以下の小型トラックやミニバスの生産技術を移転する契約を締結した。ビナスターも同様に小型トラックを手掛ける計画だ。
週刊誌サイゴン・タイムズは今後の市場について、「各社が新車を投入した効果が徐々に現れている」と指摘する。GM大宇自動車のベトナム法人であるビダムコ(Vidamco)が1月にセダンの「マグナス」を発売し、ベトナムトヨタも3月に「カローラ・アルティス」を投入。4月に入って欧州系のメコンオートもフィアットの「アルベア」を売り出し、上向く兆しが出ているという。部品の輸入が増えていることもあり、「メーカーは市場の回復に備えている」と報じている。

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