先程パソコンをいじっていたら急に家中の明かりが消え、瞬間に停電だと察した私は、あわてて作成中のファイルを保存してパソコンの電源を切った。しかし、終了の準備をしているディスプレイの画面を見ながら、よくよく考えてみるとおかしなもので、何でパソコンの電源は落ちないのかと疑問が湧いてきたのだった。
窓の外を見ると所々光が見える。家の中の電気をつけ歩くと、これまた電気がきているところときていないところがあるではないか。さすがベトナム、電気の曳き方にも随分と凝った趣向を凝らすじゃないかと感心していたのだが、どうやら電圧が下がっただけのようである。事実その数分後暗がりの中、もう一度パソコンを立ち上げてメールを書いていると、全停電となって私のメールは消えていった。
現在はまさにサイゴンのど真ん中に家を借りて住んでいるのであるが、それでもしょっちゅう停電がある。事故や整備不良のこともあり、また計画停電もある。そこそこの商店や金がある家はガソリンの発電機を所有していることがこの国の停電の多さを象徴している。
また、一般家庭では、かなりの割合で変圧器を所有している。恐らくテレビと並んで最も普及している電化製品ではないだろうか。もちろん規格の違う海外向けの製品を利用するためではない。ここでは時間帯によって電圧が変化するので、特に電圧が下がる夜間になると消費電力の大きなものは使用できないことがある。反対に過電圧で電化製品が壊れる壊れることもままある。冷蔵庫がある家などでは結構いい変圧器がないと他の電化製品が使えなくなることもあるそうだ。
以前訪れたベトナム人の家庭では、テレビもビデオも見終わればコンセントを引き抜いていて、それを見たときには随分せこい家だと勝手に思っていたのであるが、その後どうやら上述のようなことを心配していたのではないかと分かり合点がいった。
おかげでまめにファイルを保存する習慣がついたのである。
��この記事は2004年3月24日に書いたものに加筆・修正しました。内容は当時のものです。)
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