【カイロ2日共同】トルコは1日、通貨トルコリラのデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を実施、100万リラを新1リラに変更した。
昨年末まで1円が約1万3000リラで、8000円相当以上の買い物は億単位の金を払う必要があり、同国経済の弱さの反映とみられていた。トルコは悲願の欧州連合(EU)加盟を実現する上でも、デノミなど経済改革の必要に迫られていた。
年内は旧札も併用するため、新1リラ札が旧100万リラ札と同価値で流通する。世界最大の額面の紙幣だった2000万リラ札は姿を消すことになる。
韓国ウォンで円の10倍、ベトナムドンは現在150倍といったところだろうか。もちろん韓国の通貨の価値が円の10分の1であるかというとそういうわけでもなく(そうかもしれないが)、これは通貨単位の話である。
ベトナムに旅行に来るたいていの日本人は両替時に驚く。ありがちな感想としては、「ちょっと両替したら札束が返ってきた」というやつである。確かにベトナムで高額商品を現金で買いに行く時にはその持ち運びに気を使う。治安が悪いことももちろん理由の一つであるが、10万や20万円分のベトナムドンをズボンのポケットに入れると、そのふくらみでバイクに乗りにくかったりするわけである。タクシーを使えという指摘があるかもしれないけど、そこはケチりたいのである。また、カバンを持てという意見もあるかと思う。でも、やっぱりカバンに入れるのは危険なので肌身離さず持ちたいわけである。
単位は慣れてしまえばどうということも無いことだから、外国人や金持ちにとってドンが不便なのは高額紙幣が無いことだろう。10年前は最高額紙幣が5万ドン札だったので、当時のレートで1万円を両替すると全て最高額紙幣で受け取ったとしても20枚以上になるわけで、一度に10万円も両替するとかなりの大騒動であった。日本でならある程度行員を信用して、万一のためにチラッと確認するだけですむが、ベトナムでは単純なミスもさることながら、それ以上に行員といえども詐欺行為を働く隙を虎視眈々と狙っているので油断ができない。
その後10万ドン札ができ、1年前には50万ドン札がお目見えしたので、最近では両替時の気苦労がかなり緩和された。数える札の数が半減されただけでも大きい。
そうは言っても50万ドン札などはある程度の規模からの店でないとまず使うことができない。日本だったらコンビニでタバコを買って万札出しても問題ないが、ベトナムの大衆食堂で50万ドン札を出したら怒られるかもしれない。屋台でパンを買って10万ドン札を出したら釣りがないかもしれない。
両替時に感じるベトナムドンに対する驚きは、その紙幣の枚数だけではなく、むしろ円とドンの購買力平価の違いを実感するからではないだろうか。
ただ、欧米に見られるように補助通貨を使う国とのレート、たとえば英国のポンドとの為替差は3万倍にもなったりすることもある。日常生活で使う程度の金額ではいくら単位が大きくても慣れでどうにでもなるけれども、さすがに国家予算などになると少々不便を感じることもある。
余談だが、ベトナム語の数え方はアメリカと同じでゼロが3つずつで呼称が変わる(日本は4つですね)。MillionにあたるものはTrieu、BillionにあたるものはTyと言う。Tyは10億なので100Tyは1000億になる。しかし驚くべきことに1兆をベトナム人に聞くと大抵は1000Tyと答える。ベトナム語の法則から言うと別の呼称になるのではないかと思うのだが、ほとんどのベトナム人は「その上は無い」ときっぱり答えてくれる。多分あるはずで、ベトナム人が知らないだけだと思う。いくらなんでもそれでは不便だろう。ただでさえインフレ気味の通貨なのに、日本の国家予算を特別会計もあわせて仮に100兆だとすると、それをベトナム語でいうと100000Ty円なのだろうか。ベトナムドンに換算したら15000000Tyドンなのだろうか。そんなばかな。アメリカの場合はどうなるのか。なんだか子供のころの「100おくまんえん」のような勢いだ。
通貨だけではなく天文学かナノテクノロジーを専門としている人だっていくらベトナムでも少しはいるだろうから、Tyが最高だとは到底思えないのである。そう私が指摘してもベトナム人はただうなるばかりだ。ある大卒の人は私の主張を理解してくれたようだが、肝心の答えはまだ聞いたことがない。
そんなベトナム人のためにもこの国でもいずれデノミは必要かもしれない。
私がデノミを指示する理由はもう一つある。それはなぜか最低通貨が200ドンで、100ドンではないことにある。これまたベトナム人に理由を問い質すと、確かに昔はあったそうだ。実は私も何度か見たことがある。しかし、使わないのでなくなったとのことなのである。そこがよく分からないところだ。どうせ無くすなら100ドンではなくて200ドンの方だろうという考えはベトナム人には通用しないのだ。政府も国民もそれで納得しているのが、外国人にとってはベトナム七不思議の一つだ。
というわけで、ベトナムでは1000ドン未満の100ドン、300ドンを支払うことができない。それでも、正しく運用されているのなら文句もない。しかしながら、不具合があるところを見逃さないのがベトナム人なのだ。差分は当然自分の利益にすべく躍起なのである。個人商店ではもちろん客の負担、スーパーなどでは小銭が足りないと飴をくれたりしてごまかされる。その中でももっとも陰湿なものの一つは郵便局だ。小銭の代わりに封筒を一枚返されることがままある。それもかなり貧素で使うことがなさそうな物を。無論封筒にそんな価値は無いにも関わらず、1枚200ドンで換算しているので、先日も800ドン分の釣りを4枚の封筒で返されたところだ。ホーチミンの中央郵便局でのことだ。地方ならまだしもあそこに釣りが無いなんてことがあるわけがない。これも、職員の小銭稼ぎの一端になっているようだ。たかが数百ドンといえども朝から晩までただ同然の封筒を強制的に販売していれば結構な金になるだろう。
また、電気料金、水道料金、電話料金など、それに税金などもきっちり1ドン単位で計算され、差額は納付者が負担することになっている。通貨単位と流通貨幣の単位が異なるところは、その不便さとともに不透明さを助長している。数ドン、数十ドンは微々たるものでも、全国民から吸い上げた総額は莫大なものになるはずで、帳簿に現れないその「差額」のご利益に預かっている一部の権力者がいるのかもしれない。そんなところもベトナムがデノミをすべき理由の一つだ。
しかし、いくら貧しいベトナム人でもそんな細かいことを言う人はまずいない。そんな寛大さはよい点でもあるけれど、たぶんその差額がどうなってるかなんてことにまで想像力が働かないだけなのだろう。
計画経済の失政でベトナムも極度のインフレが続いてきた。ここ20年で数十倍になったと聞く。最近もベトナムの物価は上昇していると言われるが、そのころと比べると今はほとんど変化無しといえそうだ。電気料金、水道料金、ガソリン代などの上昇に貧窮するベトナム人の話題を新聞で見かけても、外国人にとってははっきりいって他人事だ。
デノミネーション - Wikipedia
1000 tỷ = 1 ức (漢字では「億」。ちなみにtriệuは「兆」で、大小関係は日本語と逆になっています。正しい大小関係はどっちだろう。やはり兆>億か・・・)
返信削除でもứcは確かにあまり使われなくてなっているから知らないという人がいるかもしれません。大卒なのに知らないのは驚きました。私が小学校何年生のときだったか忘れましたが、多分学校で教えられたと思います。ちょっと周りの人にも聞てみようと思います。本当にお前ら知らないのか・・・恥を知れと言いたいところです。
ところで日本語の「兆」の上は何でしょうか?10000兆はもしかして一万兆?国家予算でも400兆くらいですからひょっとして知っている人は少ないでしょうか・・・
はじめまして、越人さん。
返信削除小学生の時って…、ベトナムの方ですか?
日本語は日本人と変わらないですね。
日本語では兆の上は京(けい)です。たぶん普通の日本人が知ってるのはここまでだと思います。その上はがい(土へんに亥)で、その上は忘れました。無量大数とか不可思議とかいう言葉を聞いたことがありますが、どんな数かよく分からないので辞書を引いてみたら無量大数は10の68乗、不可思議は10の64乗だそうです。いちおう無量大数が一番上とされています。間にはまだたくさんありますけど、使う機会がないので覚えられません。古くは、億は万の10倍で兆は億の10倍だったそうです。そんなことを考えると、どれが正しいとか言うことには意味がなさそうですね。
ベトナムの方と信じて私からも質問させていただきます。
ベトナムではあまり自由な意見を公の場で述べることができませんよね。私は思ったことを日本人の感覚で気軽に書いてますが、この程度のこともベトナムでは規制の対象になるんでしょうか。越人さんはどう思われますか。私は不満に思うことはあっても、ベトナム人に改善を求めようとかいう気などは毛頭ありません。私は日本人だし、ベトナム人になる気もないので、ベトナムのことはベトナムの人たちが勝手にやればいいことだという立場です。
大好きなベトナムのことについて面白おかしく書いてるだけだとベトナムの人にも思ってもらえればいいんですけど、たまにちょっと心配になることがあります。
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/largenumber.html
返信削除http://macky0625.hp.infoseek.co.jp/ookazukokazu.htm
http://hp.vector.co.jp/authors/VA024856/bignum.htm
他にもいろんなページがありますけど、ちょっと見てみてください。
とても覚える気にはならないですね。
越人です。
返信削除おっしゃるとおり、○×▲党を批判するような発言はあまり公の場ではできません。憲法のどこかに「言論の自由を保証する」という条文があるはずですが、現実はかなりかけ離れたところにあります。しかし、これは政治的な発言の場合です。党を否定しなければ多分何を言っても問題ないと思います。各省庁の過去一年間の無駄ランキングコーナーを国内の新聞で見たことがあります。ムダな会議では文部省がトップで、なんとそれにかかる交通費と会議室(ホテルかな?)レンタル代だけで年間予算の何割にもなっているとか、文部大臣を更迭しろといわんばかりの内容でした。
こちらのブログで書かれていることはタブーとされる領域には触れていないので大丈夫でしょう。個人的には、同感するところが多く、面白く読ませていただいています。
生まれ育った町から一歩も出たことのない現地人に見せると人によっては快く思われないこともあるかも知れません。ただ、そういう、井戸の中の蛙のような人は外国語を知らないので心配は無用でしょう。
これからも辛口の記事をどんどん書いてください。楽しみにしています。
こんばんは。
返信削除ご回答ありがとうございます。
なるほど。説得力がありますね。
確かにはじめてベトナムに来た10年前よりはかなり雰囲気が変わってきたようにも思います。日本だったら、「小泉のボケが…」なんて言おうが誰も気にもとめませんが、ベトナムではまだ党の幹部を名指しで批判することなんて、少なくとも私は聞いたことがありません。
最近のトイチェーなんかにはかなり思い切ったことが書いてあるみたいですけど、やっぱり外国人にしてみれば、タブーの境界線というのがちょっと分かりにくいです。ベトナムの方たちは肌で感じ取っているんでしょうけど…。
>>5 myura さん
返信削除プラグイン設置テスト