2005/01/31

万年2位のパン屋

 ベトナムのパン屋といえば最大手のKinh Do社とそれに続くDuc Phat社です。しかし、両者を比較するとその差は歴然としていて、ちょっとやそっとのことではその溝は埋まりそうにありません。ブランド力も規模も、そして味も。

 Duc Phat社の社長はKao Sieu Luc氏というそうです。ベトナムでは自分の店に奥さんや子供の名前をつけることが多いですが、Duc Phatというのも奥さんの名前だそうです。そのLuc氏のインタビュー記事がありました。


Q:どうして宣伝広告や安売りをしないのでしょうか。
A:弊社の広告費用は、全て商品の品質向上に投じています。私は資金を広告に費やす代わりに、その資金を設備やより質の高い材料購入に充て、さらに高品質の商品を作ることに努めています。食べて美味しいと思った人が、友人や知人にその美味しさを伝えていくことは、大きな宣伝効果をもたらします。私達の目的は、ゆっくりでも着実に成果を上げていくことです。宣伝活動に資金を投じ、急激に利益が上がるとしても、今は大規模な需要に対応しきれません。大量生産による品質の低下は目に見えています。多くを求めるのではなく、自分の力量を見極めながら、着実に前進していきたいと考えています。

 確かに正論のような気もします。また、老舗にありがちなコメントだなとも思います。ただ個人的に残念なのは、Duc Phatのパンがたいして旨くないことです。広告費削ってあの程度かよ、ということに人々が気づき始めたとき客が離れていかないかちょっと心配です。そういえば同社の広告を見たことないなと思いましたが、以前メコンデルタに進出した時にその店舗を紹介する特別番組のようなものをやってましたけど。あれなんかテレビ局に相当金払ってるんじゃないかと思います。気のせいでしょうか。
 Kinh Doに抜かれたのはたぶんここ数年のことで、すでに手の届かない位置にまで行ってしまったような感もあります。それでもDuc Phatはマイペースのようです。昔からの知名度という点では一日の長がありますが、最近は新規参入も多いことですしそのうちDuc Phatが大々的に広告展開せざるを得ない日が来ると思います。
 さらに、同社は銀行から借金をせず、宣伝や安売りの類を一切行わないそうです。良く言えば健全経営、悪く言えば商才がなさそうにも見えます。でもまぁそれは社長の方針なのでそれもいいかもしれません。
 また、現在ベトナム国内に18のチェーン店を持つ同社のKao Sieu Luc社長は、ワンマン経営のオーナー社長であることを認めるかのごとく次のようにも語っていました。
「全ての店舗は誰のものでもなく、会社の財産です」
 上場して、全国展開。そんな器ではなさそうです。
ベトナム大手製パン会社 Duc Phat社、社長インタビュー

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