2005/01/28

パソコンの値段

 最近この話題ばかりです。まだまだ引っ張るつもりです。
 ちょっとパソコンの調子が悪くなったのを口実にして、新しく購入したことは前にも書きました。確かにこれまでのパソコンは時代遅れでひどいものだったんですけど、曲がりなりにも動いてるという事実があったために最後の一歩が踏み出せませんでした。今回の不運な故障も(単にハードディスクの寿命かもしれません)、高性能は望まないけどもう少し何とかならないかと常々思っていたところへの神託だったように思います。

 パソコンはBui Thi Xuan通りのQuoc Thangで購入しました。
 確か昔のアドレスは"quocthang.com"だったなぁなんてことを思い出して、そちらを見てみると地方の中小企業のページに様変わりしていました。いまどき珍しいBGMがベトナムのホームページ文化の未熟さを想起させます。
 どうやら同名の会社にドメインを売っ払ったみたいです。更新忘れてドメイン取られた可能性もありますけど。と、新アドレスを入力してみると…、工事中。しかも、準備中を知らせるページが用意されているわけでもなく、デフォルトのサーバーソフトの画面。ベトナムでは、最近広告やパンフレットなどにURLが書かれているのをよく見かけるようになりましたが、かなりの確率でまだ何も置かれておらず、何度404エラーを見せられたことか。まずとにかく作ってから告知しやがれと言いたい。そこそこの企業でもそんな感じですから、それこそが消費者に対するベトナム人の意識の象徴だと思います。
 そのPCショップに初めて行ったのはかれこれもう5年前になるでしょうか。その時は持ってきたノートパソコンのモデムが壊れて買いに行きました。その後液晶のバックライトがいかれてディスプレイを買ったりと、忘れたころに顔を出しています。オーナーはまだ若いのにどんどん品揃えを充実させて頑張ってるようです。私がそこに決めた理由はひとえにオーナーの人柄にほかなりません。かなり気さくで、この店なら他の店のように応対で嫌な思いをすることは多分ないと思います。ただ、後で述べるようにベトナム人であるが故に避けられない問題もあります。
 ベトナムではパソコンを買うといっても日本のようにメーカー製の物ではなく、ほとんどはいわゆるショップブランドです。そうでもしないと一般的なベトナム人は高くてメーカー製など購入できないからです。しかし、店が組み立てるといってもはじめから自作のようなものですから、オタク教育には十分です。
 店に行ってまずパーツ表を眺めてその中から選びました。簡単に価格を紹介します。合計額が合ってませんが、それはビデオカードとケースの値段をよく確かめなかったからです。
マザーボード:GIGABYE 8I845PE-RZ【59USD】
CPU:Celeron 2.4Ghz(Bus 533)【73USD】
メモリ:ノーブランド DDR 256MB (Bus 266Mhz)【30USD】
HDD:Seagate BARACUDA 40GB(7200rpm)【50USD】
FDD:1.44MB MITSUMI【6.5USD】
CD-ROMドライブ:SAMSUNG SH-152A X52【14.5USD】
ビデオカード:NVIDIA VGA 32MB GeforceMX/MX400【25USD前後】
ケース:メーカー不明 フルタワー型(5"X4 3.5"X(2+5))【17USD前後】
モデム:Agere Systems(不明)【9USD】
合計290.5米ドル(4,590,000ドン)
 日本国内でのパーツ価格も調べてみましたが大体同じようなものでした。価格がほぼ下げ止まりした感のあるFDDとCD-ROM、内蔵モデム、それに常に下げ基調ながらもマザーボードが変わっても使い回しが利くCPUやメモリの価格はほぼ日本と変わらない水準だと思います。マザーボードとビデオカードに関してはすでに数世代先を行っていて、日本ではもう取り扱いがありませんでした。ベトナムでももちろん今回購入した物以上の良い製品があります。それらの日越の価格から推測するに、今回購入した物の価格は在庫処分価格としては妥当なものではないかと思います。恐らくもう生産されていないのでしょう。
 台湾からのパーツはまず先進国に渡って、時代遅れになり売れなくなると、価格を下げて途上国でさばくのだろうと思います。途上国に住む人たちにとってはそれでも十分高価なものなので、それが一番だと思います。
 ところで、同じようなスペックで4、5年前に日本で自作した時は確か8万近くしたと記憶しています。当時はモデムの代わりにLANカード、CD-ROMドライブの代わりにCD-RWドライブを入れていました。しかしその分CPUは同じセレロンでも1.4だったはずです。おそらく日本でも同じような価格だと思いますので、そう考えるとパソコンもだいぶ気軽に買えるようになりました。ネットカフェに置いてあるような代物なら、ディスプレイとマウスにキーボードをつけても200ドル代半ばで手に入れることができます。
 なんといってもケースがバカ安ですね。最安では15USDぐらいからあって、たいていのケースは20USD以下です。それでもちろん電源付きです。しかし当然、つくりはそれなりです。つくりが貧弱だとベトナムの220Vでは本体に触ると感電しますので、見た目はそこそこにしておいて少なくとも前面はプラスチックの筐体が無難です
 しかし、なけなしの金をはたいて買うベトナム人が大半なので、パーツをちょくちょく買い足す人なんてほとんどいないと思うんですけど、なんでほとんどフルタワーなんでしょうか。少なくともミニタワー、できればデスクトップ型(?)、スリム型の方が家の狭いベトナム人には適しているのではないかと思うんですけど。
 でかい方がいいと単純に思っているからなのか、それとも、海外での需要の多くがフルタワーなんでその影響からなのか。謎です。日本でも自作しようと思って店に行くと、ほとんどはフルタワーですけど。
 3万で組み立てたパソコンなんですがXPが快適に動作しています。これまでは733Mhzでしたから大出世です。秀丸で書いててフリーズするなんて悪夢もこれでもうなくなりました。OfficeもDreamweaverもストレスなく起動できるようになりました。日本ではすでに時代遅れのこんなスペックで喜んでるのもベトナム在住だからかもしれません。でも、画像もビデオ編集もしないので今はこれで満足です。
 しかぁぁぁし、最後に忘れてはいけないことがありました。鼻からベトナム人のすることなど信用していないので、中を開けて確認してみることにしました。メーカー名や型番が入っているものなどはさすがに問題ありませんでした。と言いたいところですが、細かいところで細工してありました。
 まずHDD。さすがに容量はすぐばれると思ったのかそれはありませんでしたが、7200rpmを指定したのに搭載されていたのは5400rpm。中を開ければすぐ分かるんですけど、普通の客はそこまでしないと思ったんでしょうか。それの差額が4USDです。
 次にCPU。これも周波数はすぐ分かってしまうので、そこは大丈夫でした。しかし、開けてFANをはずして手にとって見ても判断できず、ある程度パソコンを分かってないと気にもしないだろうと思われる2次キャッシュの値で誤魔化されました。同じ2.4Mhzでも2次キャッシュ256K、Bus533は73USDで同128K、Bus400は71USD。2USDの違いならと思って高い方を指定したのに、搭載されていたのは安い方。
 つまり計6USD分だまされました。
 思い当たる節はあります。値切る段になって、ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカーなどを一式フルセットで買うと付けてくれるという10万ドン分のインターネットカード(実勢価格は8掛けから9掛け)と5USD分のIP電話のカード(実勢価格63,000ドン)をおまけに付けさせました。恐らくその分をスペックを落としてせこく調整したのではないかと思われます。
 私が外国人だからというわけではなく、きっと普通の買い物客は中を開けたりして確認しないだろうとか、あるいはそんな細かいところまでは分からないだろうという考えがベトナム人にはあるのかもしれません。
 パソコン利用者の中で一般的だとは言わないまでも、日本では自作するなんて特別な才能が必要なわけでもなく、普通にやってることなんだよ。日本人をなめるな。今度店に行った時に文句を言ってやろうと思います。

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