先日、Tu Du病院の前のカオタン通りが、歩道橋設置のためにしばらくの間通行止めになっていました。日本で歩道橋なんかを造るときはどのようにしていたかあんまり確かな記憶はないのですが、想像するに道の両側に土台を作っておいて一晩で橋を架けるか、あるいは片側ずつ車線規制してうまいことやっていたのではないかと思います。少なくとも何日間も全面通行禁止なんかにはしないのではないでしょうか。ベトナムではそんなことお構いなしです。誰も文句なんて言えません。
ベトナムではあまり歩道橋を見かけることがありません。歩道橋第一号が完成したのもそんなに過去のことではないはずです。サイゴンに限れば、この歩道橋も第何号と名前を付けられるほどの数かもしれません。
Tu Du病院の前の通りは交通量が多いこと、道をはさんで駐車場などの施設があることが建設された理由だと思います。信号一つ作ればよいのではないかとも思いますが、前後ともすぐ近くにすでに信号があるのでこれ以上作るのはちょっと不自然ともいえます。だったらそこまで行って渡ればいいじゃないかということなんですが、歩くのが大嫌いなベトナム人にそんなことを望むのは酷です。しかし、歩くのが嫌いなベトナム人に歩道橋を渡らせるのもまた至難の業ではないかと思います。
サイゴン川の近くにかなり大きな歩道橋があります。その歩道橋に関してなにやらリポートをしているのをテレビのニュースで見かけました。どうやら、歩道橋を渡らずに道路を横断するベトナム人にインタビューをして、その理由を訊くという趣旨のものでした。
「疲れるから」
「階段上るの嫌だから」
尤もなご意見でした。分かりやすすぎます。でも、現場はかなりの大通りで、場所柄かなりのスピードで車が通過しています。そんな危険を冒してまでベトナム人は断固として歩道橋を拒否しつづけるのです。
レポートは、「歩道橋を渡ろうね」という啓蒙でしたが、一般人が使わない歩道橋は麻薬常習者や犯罪者の温床になっていると締めくくられていました。そんなこと言ったらますますみんなが怖がって渡らないんじゃないかと心配です。Tu du病院前では今ももちろんベトナム人は我が物顔で車道を横切っています。
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