2004/10/25

ベトナムの民間療法

 下痢にはコーヒーをブラックで。
 いきなり何を言い出すのかと思われるかもしれませんが、こちらでは一般的にコーヒーは下痢止めの効果があると信じられているみたいです。日本では刺激が強くて、胃腸が弱い人はコーヒーが飲めないなんていう話を聞いたりするのとは裏腹に、ベトナム人は弱った胃腸にコーヒーをというわけなのです。もう少し詳しく説明すると、ホットコーヒーをブラックで飲むのが正しい飲み方だそうで、場合によってはそこにライム?(ベトナムで"Chanh"と呼ばれるあの小さくて丸い緑の果実の日本語はなんなのでしょう。カボス、ライム…。恥ずかしながら日本のスーパーでも似たようなものが並んでいて見分けがつきません。)を絞ったりすることもあります。味はというと、想像どおり最悪です。でも、郷に入っては郷に従えということで、科学的根拠を疑いながら、私もたまに飲んだりしてます。

 今日はどうも腹の具合がよくありませんでした。実はもらったペットボトルの水が怪しいと思っています。ベトナムではいろいろな飲料水が販売されていますが値段はピンきりで、高い物になると、ベトナム人は病気にでもならないと飲めないと考えている物まであります。最近は、ペプシやコカコーラも"水事業"に力を入れてるようで、家内制手工業を巻き込んで日に日に種類が豊富になってきています。ここで私がミネラルウォーターという言葉を使わないのは、それらの多くがミネラルウォーターではないからです。ベトナム語ではそれにあたる言葉として、主に「Nuoc Suoi」を使用していますが、似たような意味合いで使われるNuoc Khoangというものもあります。前者がミネラルウォーターとすると、後者は浄水処理された、あるいは蒸留水といった意味合いになるのかもしれません。しかし、Khoangには鉱物という意味があり、あるベトナム人によると、Nuoc Khoangとは処理された後にカルシウムやマグネシウムなどの一部のミネラルが残った物を指すとのことでした。

 その手に詳しいベトナム人に聞いてみると、それらはさらに細分化され、①Nuoc Suoi、②Nuoc Suoi Thien Nhien(天然)、③Nuoc Khoang、④Nuoc Khoang Thien Nhienと4つに分類されると教えてくれました。それらの表示は主に販売時に使用される決まり、つまり食品成分表の表示基準にあたるのかもしれません。興味深いのは、「天然」という言葉があるものの方が実際には天然成分が30%だけあればよいのだそうで、本当の自然のミネラルウォーターは①Nuoc Suoiだけだということでした。結局のところ私もよく分かりませんが、ベトナム人だってそんなこと分かってないんだと思います。
 確認のために巷で最も高級であると考えられているLa Vie、貧乏人は病気の時しか飲めないLa Vieのラベルを読んでみました。そこには英語ではMineral Waterと書かれているにも関わらず、ベトナム語では④Nuoc Khoang Thien Nhienでした。
 ここまで書いておいてこういうのもなんなのですが、これまでの上記の説明が正しいものとも思えません。他にも飲料水を表すベトナム語があるからです。
 結局のところ何が言いたいのかというと、最近怪しい水業者が増えてきてその安全性に不安があるということです。ペットボトルの概観を有名な会社の商品に似せて売っていることが多いそれらの水には気をつけたほうが良さそうです。一昔前にタイでも同じことが問題になったことがありました。水には塵や芥が混じり込んでいて、かなり健康にも悪いと騒がれていたのを思い出します。ベトナムでもいずれ表面化する時がきっと来るのではないかと思います。ベトナム人は普段から清潔とはいえない水を飲んで腹を鍛えてるから大丈夫かもしれませんが、外国人の胃腸はとっても弱いのです。

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