2004/10/12

我が家は参謀本部

 「もしもし、参謀本部ですか。」また間違い電話がありました。以前の家もそうでしたが、この家に引っ越してからも頻繁に間違い電話があります。ベトナム人はよく番号を見てないのか、それとも設備が貧弱で混線してるのか。
 今晩はなんとも物騒な話です。なんせ参謀本部なのですから。「では、作戦室に繋いで欲しい。」間違えだと告げるとその男はそう続けました。どうやら電話帳か何かを見て電話をしているようです。確かに今の借家の電話料金請求書の名義は「参謀本部」なのです。我が家の周辺一体は海軍の施設が多く、向かいの建物も海軍の所有です。今の家も含めこのあたりは外国人向けの借家地区になってますが、今の状態に整備されてから10数年といったところでして、区画整理の際にベトナム戦争の功労者に割り当てられたという経緯があるそうで、大家の多くは共産党関係者か退役軍人です。
 北ベトナム軍がこのあたりを接収した後にこの辺一体に海軍の中枢が置かれていたのかもしれません。そして我が家の使用している電話番号が参謀本部のものであったのだろう、そう考えて間違えなさそうです。しかし大家を見るにそんな雰囲気は微塵も感じられません。彼はどこそこかの工場労働者で、親族から管理を任されてるだけだという話です。もしやその親族が大物なのか、とも考えられなくもないですが、どうやらそうではなく番号を再度割り当てる時にたまたまこの番号が回ってきたのでしょう。
 参謀本部。作戦室。そんなところにどんな用事で電話してくるんでしょう。なんか様々な光景が思い浮かんでは消え、ちょっと国家機密を知ったような気がしてどきどきしました。ただ、そんな番号の名義を残しておいていいんでしょうか。

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