2004/08/15

終戦記念日

 59年前の今日、日本では戦闘状態が終結して史上初めて外国人の占領下に置かれることになった節目の日でした。我が国の場合はその数年後にサンフランシスコ講和条約で名目上は主権が回復されましたが、しかしながらベトナムでは59年前の今日という日をきっかけとして8月19日に八月革命が起こり、9月2日には現在のベトナム政府の基礎となるベトナム民主共和国が建国され、結果としてそのことが永遠と後に続くインドシナ戦争の幕開けとなりました。日本での戦闘状態の終結が1945年で、ベトナムのそれは1975年ですので、何周年記念などというキリのいい数字は両国で重なります。
 日本では来年は60回目の記念日となり国民の関心も薄れてきたように映りますが、ベトナムにとっての2005年は、サイゴン陥落30周年とともに8月革命、ベトナム民主共和国建国60周年が政治的に大きく利用される年になりそうです。

 本来ベトナムにとって日本は侵略国であり憎むべき存在であるはずなのですが、仏印として長期にわたり植民地化されたフランス、直近では最も被害を受けた記憶が鮮明で現政権によって敵国として教育されているアメリカ、今の30代が従軍したカンボジア、それにベトナムでは最も最近で紛争が起こり、また数千年にわたって侵略を受けつづけた中国、といったように日本軍の悪行を忘れさせるために十分な出来事を経験してきましたので、ベトナムでは有難いことにあまり反日感情がありません。ただ、私もベトナムを愛する一人の日本人としてそのことには関心がありましたので、日本軍による侵略の記憶がある方にそれについて話をしたことがあります。残念ながらその方の印象では、日本軍も相当酷かったということです。経済的な進出の際にもアジア蔑視丸出しの日本人のことですから、いわんや軍事的侵攻をや、ということでしょう。幸いそのことについてこの国で私が責められることはありませんが、仮に私自身に責任があるわけではないとしても、いつも言動には気をつけています。

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