ベトナムの携帯電話は、実用目的の購入に加えてファッションとして、端的に言ってしまえば自慢のために購入される比率がかなりの数に上ると思われます。至る所でかなりわざとらしい仕草で携帯電話を取り出す光景は外国人にしてみれば、滑稽以外のなにものでもありませんが、それを見て羨ましく思う人間がいるために、そこに低レベルなベトナム人同士の地味な争いが起こるのでしょう。
ベトナムの自慢アイテムの筆頭はもちろんバイクでありますが、携帯電話もそれに次ぐもののように思います。どこの国でもそうですが新機種が出るとすぐに買い換えるような人間がこの国にもいるおかげで、こんな貧乏国でも複数の携帯サービスが存続できているのでしょう。
本日のトイチェーに携帯電話に関するコラムがあって、いくつかのエピソードが紹介されていました。
その1
カフェで突然停電になりそれまで流れていたBGMが途切れると、間をおいて店内の隅から同じ音楽が流れてきた。まだ復旧前の出来事に店内の客が注目するとMP3内臓の携帯電話からこれ見よがしに同じ曲を流すものがいて失笑を買っていた。
その2
携帯の基本料金を払うために毎日インスタントラーメンを食べている。
その3
大学の講義中にある学生がバイブにしていた携帯が着信したふりをして廊下に出て大声で話していた。その後、基本料が払えず通話できない状態にあるはずだと訝ったクラスメートが確認のために電話をしてみると「通信料未払いのため利用できません」のアナウンスが流れ、その学生はクラスの笑いものになった。
このようにベトナム人は自慢のために涙ぐましい努力をしています。まぁ、個人的にはベトナムの新聞はコラムに関しても話を面白くするためにかなりの脚色あるいは捏造が行われているのではないかと思いますが、上記のエピソードは実際の取材がなかったとしても実際にありそうな話だと思えてきます。日本のマスコミの記事も100%事実とは言いがたいですが、特にベトナムの場合はプロパガンダとして利用している面があるので、記事のでっち上げにも大して抵抗を感じないというところがあるのかもしれません。トイチェーのコラムはいつも記者が偶然にも遭遇したという前提で述べられていますが、そういつもいつも記事になるような面白いことに巡り合うでしょうか。個人的には記事の内容が面白ければそれでいいとは思いますが、せめて毎回自分の体験としてばかりではなく、たまには誰かに聞いた話とかにしてもいいんじゃないかと思いますが。
話がそれましたが、ベトナム人は自慢アイテムである携帯電話を手に入れるためには、もちろん中古でも全く問題にしません。さらに機種のグレードを上げるために今使っている機種を下取りに出して、差額分を払って希望の機種に変更するのが普通です。実際には自慢目的で持ち歩くためだけに使用方法もわからず一日中通話をしないというような話を聞いてしまうと、そこまで携帯にこだわるベトナム人が可愛くも思える一方、虚しさも感じます。
この国の人間がそこまで熱を上げる代物ですから、中古品であっても十分売買の対象になります。そんなわけで、盗難品はHuong Vuong通りでお手ごろな価格で販売されています。
MAINGUYEN MOBILE PHONEでベトナムの市場価格がわかります。店名がMUA BAN DIEN THOAI DI DONG(携帯電話売買)という所からもベトナム人が中古品を使い回している現状がお分かりいただけると思います。
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