2004/05/25

床屋に行ってきた

 途上国の床屋にはいかがわしいイメージが漂っています。ベトナムにもそんな目的で行く床屋ももちろんありますが、ここでは普通の理容店について書きたいと思います。
 まずベトナムに来てまず目に付くのが路上の床屋です。女性が道端で髪を切っているのはまだ見たことがありませんが、男性はもっぱらここで切ることが多いみたいです。路上という響きからも想像がつくようにそれはまさに路上そのもので、歩道にいすを置き壁に鏡をかけただけの簡単なものです。理容店に必須の水はどこから調達するのかよく分かりませんが、おそらくそれはまさに髪を切るだけの場所なのでしょう。髭を剃ってる人もいますが、見ているこちらの方が病気の心配をしてしまいます。それらの路上理髪店は場所によりますが、サイゴンの場合は5千ドン強から1万ドン程度のようです。さすがにまだ路上では切ったことがありませんし今後も行ってみようとも思いません。

 店舗を構えているところはピンきりで、安めの店から外国人が行くような高級店まで多種多様です。私が近頃よく行くところはカットと洗髪で4万5千ドンです。それにカットと髪を洗う人にそれぞれ1万ドン程度のチップを置いてきます。サイゴンの床屋のランクでは中の上といったところでしょうか。ベトナムではカットと洗髪はどこも別料金で、カットだけして家で髪を洗うという人もかなりいるようです。
 また、どこの床屋もチップを渡すのが習慣になっているようで、カットに限らず洗髪はかなり念入りに行われます。時間的にカットよりも長いほどではないかと思うほどです。髪を洗う以外に頭部のマッサージ、顔のマッサージなどをしてくれますが、日本ではそんなところに行った事がなかったので、ちょっとした大名気分を味わうことができます。
 昨日もマッサージを受けながらうとうとしていると、耳元で何かを削ぐ音が聞こえて正気に返った次の瞬間、顔にひんやりとした感触とともに何か生臭いものを感じました。どうやらきゅうりを顔に並べているようです。あまり興味はなかったのですが、考えているうちに既に顔半分にはきゅうりが並んでいましたので、黙ってそのまま生涯初のきゅうりパックをしてもらいました。その後の洗い方も懇切丁寧で、少しでも多くチップをもらおうと必死のようです。
 ベトナムでは他の物価同様に床屋も安いですが、あまり安いところは衛生面も心配です。そこそこの店でも絶対に顔を剃らせないという客も多いと聞きます。目の前で剃刀の刃を取り替えているところを客に見せる店もありますが、美容院に勤めるベトナム人の話では、使用したその刃は当然また箱に戻して使いまわすと公言していました。剃刀でエイズに感染するのかどうかよく分かりませんが、あえて危険を冒すこともないので私も家に帰って剃ることにしています。
 ただ、髪がさっぱりしてセットされていながら、揉み上げと襟足に無駄毛を残してバイクで颯爽と走る姿はかなり恥ずかしいです。信号待ちなどで後ろに止まった人から凝視でもされない限りまず他の人には分からないでしょうが、やはり日本人としては気になるところであります。

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