2004/05/11

カセットデッキ

 仕事でどうしてもカセットテープをダビングしなければならなくなって、ダブルカセットデッキを探し歩きましたがなかなか見つかりません。完全なダビングなら書籍同様に、コピー屋で頼めば1本数千ドンで済ませることが出来ますが、今回は編集しなければならなかったのでど、うしてもラジカセが必要でした。ベトナムならまだカセットテープが現役だろうと勝手に思い込んでいましたがどうやら事情はちょっと違うようです。

 ヤマダやコジマとまでは行きませんが、最近はサイゴンにも大型電気店ができるようになったので、3時間ほどかけて街中を走り回ったのですが見つかりませんでした。なぜ大型店ばかりで小さな店に行かないのかといえば、値段交渉が面倒だからという一言に尽きます。
 大型電気店が出来た理由は、価格競争というよりはまだまだメーカーのショールーム的役割という側面が大きいですが、それでもいちいち一つずつ値段を聞きながら、超ぼったくり価格から最終的な価格までの値引き交渉が不要で、全て同一価格販売という手軽さに引かれてついつい足が向いてしまいます。

 確かに他を探せばさらに安く購入することが出来るかもしれませんが、快適なフロアと信頼性を評価すれば多少高くても十分納得が出来ると思います。数年前まではテレビもビデオも洗濯機も冷蔵庫も全て個人商店のような規模の店舗で買うしかなく本当に面倒でした。店によっては、日本製の筐体の中身を中国製などとこっそり入れ替えているなどという話を聞くと、高額な買い物になればなるほど、多少高くなってもちゃんとした店で買ったほうがよいかもしれません。
 今回の場合は単なるカセットデッキだったので品質の問題よりは、ただ単に値段交渉の点だけで大型店やスーパーを回ったのですが、結局時代遅れのダブルカセットラジカセなどは大型店には置いていないようです。サイゴンで電気店が立ち並ぶHuong Vuong通辺りに行けば買えるのでしょうが、面倒だったので郊外に住む知人に購入を頼むことにしました。連絡をするとなんなく見つかりました。
 東南アジアでは有名なSUNNY製で28万ドン(約2千円)で見た目もまずまずです。試しに録音してみたところ、いつ壊れるかは分かりませんがとりあえず使い初めは良好です。
 中国製にありがちな意味不明の無用な電飾がちりばめられていて、ある意味シュールです。電源を入れるとスピーカー周りについた数色の電飾が点灯し、実際には機能が付属していないイコライザー風のディスプレーに明かりがつきます。中国人の「性能よりも見た目」という心理はベトナム人にも共通のようです。
 大型店にもスーパーにもシングルカセットのラジカセやCDラジカセなどはもちろんありました。ベトナムの一部だけを見て、日本のようにベトナムでももうカセット消え行く運命なのかと思ってしまいましたが、まだまだ健在で安心しました。あるところにはしっかりあるようです。もちろんCDよりもカセットの方が安価です。でもベトナムには違法コピーという庶民の強い見方があり、CDは1枚8千ドン程度で購入することが出来るので、結局はカセットが消えるのは時間の問題かもしれませんが。
 日越のカセット・CD後の違いは、日本のMDに対してベトナムはいきなりMP3に移行しつつあるというところでしょう。たしかに違法コピーが可能なら、1枚に録音出来る量は格段に違います。そのため、最近のベトナム向けのCDラジカセにはMP3対応のものが多いように感じます。
 途上国にVCDが浸透する理由も同じ理由からでしょう。電気店に行ったついでにDVDプレーヤーを見てみると、ある中国製の物には再生可能メディアとして「DVD-ROM,DVD-RAM,CD-RW,CD-R,VCD,CD-DA…」。鼻から違法コピーメディアの再生を念頭においているとしか思えません。

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