2005/06/22

ベトナム首相戦後初米訪問

 ファンバンカイが訪米しています。いちおう歴史的なニュースということで取り扱いも多いです。クリントンが来たのは任期も少なくなったところで歴史に名を残す最後っ屁だったのかもしれませんが、それからベトナム側の要人が外交儀礼としてお返しにアメリカに出向くまでに4年近くもの歳月を要したのは、民主党と共和党の外交戦略の相違でしょうか。(APかCNNか分かりませんけど、クリントンが訪越した年を間違ってますね)
 アメリカは今でもベトナムの内政にいろいろと注文をつけています。でも、共産党ももうそんなことにこだわってはいられなくなったみたいです。今年はWTOへの加盟という大目標がある上に、やっぱり金が欲しいみたいです。

【AP=CNN】ベトナムのファン・バン・カイ首相は19日から、1週間の予定で米国を訪問している。同国首相の訪米は、1975年のベトナム戦争終結以来初めて。21日にはホワイトハウスでブッシュ米大統領と会談する予定だ。
 最初の目的地としてシアトルを訪れた首相は、ベトナム航空が旅客機4機の購入を計画するボーイング社で、契約に立ち会った。市内ホテルでの記者会見では、「米国との間に微妙な意見の違いはあるが、大きな問題ではない」と語り、両国間の関係強化を訴えた。 両国は95年に国交正常化。01年には当時のクリントン米大統領がベトナムを公式訪問し、通商協定が発効した。米国は現在、ベトナムの最大の貿易相手国となっている。首相はブッシュ大統領との会談で、世界貿易機関(WTO)加盟への支援をあらためて求める構えだ。
 一方、首相の訪米を機にベトナムの人権問題などを指摘する声が高まり、会見会場周辺では在米ベトナム人ら約300人が、「カイ首相はもう1人のサダム・フセイン」などと書いた横断幕を掲げて抗議行動を展開した。

 さきほどファンバンカイとブッシュの会談がありました。まだニュースを見てませんが、今回は傍から見てももう話すことは決まってますので、一緒に並んで写真を撮ればそれでいいわけですが、なんか面白いこと言ってないでしょうか。
 ところで、やっぱりまたデモがあったみたいですね。ファンバンカイはサダムフセインだそうです。ベトナム国内じゃ絶対報道されない話題です。戦争に負けて国を逃れた側の主張はそんなものでしょうけど、一昔前なら共産党もかなり警戒したと思います。今でもそれなりには対処してるでしょうが、最近は経済も軌道に乗ってるので以前ほどではなくなってるかもしれません。そうは言っても、中国同様に民主化運動への警戒は変わりありませんので、しっかり諜報してるとは思います。
【Tuoi Tre=HOTNAM】Phan Van Khai首相は6月19日、シアトルを皮切りにアメリカ正式訪問をスタートさせた。首相は同日Boeing社を訪問、20日はGAP社やNike社代表らと会談し、その後ワシントンD.C.に移動、21日にはBush大統領、Rumsfeld国防長官らと会談する。今回の首相訪米にはベトナム企業など総勢240名が随行しており、企業各社は米国企業との協力強化へ向けて活動する。
 企業団として随行している米国の保険会社ACE INA International Holdings社のベトナム駐在員事務所Lam Hai Tuan副所長は、同社のベトナム法人設立許可書が今週初めにも発給される見込みだと発表した。ACE社は1999年にハノイに駐在員事務所を設置、2002年に法人設立申請をしていた。この他2000年4月に駐在員事務所を設立した保険会社New York Lifeにも法人設立が許可される見込みだ。
 また6月13日からワシントンで開かれていた、ベトナムの世界貿易機関(WTO)加盟に関する米国との第8回二国間交渉は16日に終了、次回交渉は7月に行われる。

 ベトナムのメディアだとこんな感じです。デモのことはもちろん、WTO加盟に関しても「支援を求める」とは言いません。ところで、ナイキの工場がベトナムにあるのは有名ですが、GAPもベトナムに工場があったんですね。別に驚くほどのことでもないですけど。
【毎日新聞18日】ベトナムのファン・バン・カイ首相は19日から25日まで米国を訪問し、ブッシュ大統領らとの会談に臨む。1975年のベトナム戦争終結後、ベトナム首相の訪米は初めてで、歴史的意味を持つ。今年中の世界貿易機関(WTO)加盟を目指すベトナムは、米国との関係強化をテコに、国際経済への本格参入を加速させたい思惑だ。 両国は戦争終結から20年後の95年7月に国交正常化にこぎつけ、00年11月にはクリントン大統領(当時)がベトナムを訪問した。今年は国交正常化から10周年の節目となる。
 首相訪米の最大の目的は、米国との通商関係の強化にある。
 両国は国交正常化以降、経済分野を軸に関係改善を進め、昨年の貿易額は64億ドルに上り、ベトナムにとって最大の輸出相手国となった。一方で、米国内にはベトナムの人権状況などに問題を唱える声もあるため、ベトナムとしては首相訪問で改革・開放姿勢を強くアピールし、WTO加盟に向けた支援強化も取り付けたい意図がある。
 訪問団には70人の企業関係者も同行し、先端技術分野などでの投資促進を呼び掛けるほか、ボーイング社製の新型旅客機「787ドリームライナー」4機の購入契約も結ぶ予定だ。 両国間には、ベトナム戦争の後遺症として、戦争中に米軍が散布した枯れ葉剤の影響で今も多くのベトナム人が病気や障害に苦しむ現実があり、被害者が米国で製薬会社を相手取って集団訴訟を起こしている。しかし、首相訪米ではこうした問題は表立たせず、経済関係強化に比重が置かれる見通しだ。

 毎日新聞だとこんな感じです。ベトナムのメディアとは違い客観的です。

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