2005/06/30

ツーリストポリス設立の動き

 ベトナムでは外国人観光客を狙った犯罪が増加傾向にあって被害が深刻化しているらしい。観光客を狙った犯罪はベトナム特有のものでもないし、物売りのしつこさや店員の態度の悪さもベトナムだけに限られたことではないだろう。ひったくりやスリなどの軽犯罪が多い一方、強盗傷害などの凶悪犯罪はといえば全体の犯罪の多さからすると意外と少なめなんじゃないかと思う。だからといってベトナムが安全だというつもりは毛頭ないし、細かいところで気分を害されることが多い。そのムカツキポイントを合算すれば殺人未遂ぐらいと交換できるのではないかというのも事実である。
 そんな中ベトナムで観光警察設立の動きがあるんだそうだ。もっと外国人を呼び込んで金を使わせるのが目的だとしても、理由はどうあれ治安が改善されるなら歓迎である。ただ、海外でのツーリストポリスの話を聞いてまず思うのは、普通の警官がやったらいいんじゃないかということである。もちろん人員は現職の警察官から回すことになるんだろうとは思うが、やっぱり、きっちりと責任の所在と職務内容を指定されないとまともに働かない国民性だからだろうか。
【NNA】ベトナムのホーチミン市で外国人観光客の保護を任務とする観光警察(ツーリストポリス)の設置を求める声が高まっている。観光客へのまとわりつき、だまし、ぼったくりの迷惑行為だけでなく、最近は傷害事件も目立ち始めるなど問題が深刻化しており、放置しておけばベトナムのイメージ悪化だけでなく、政府の観光客の誘致計画にも悪影響を及ぼすことが懸念される。
 ホーチミン市の観光業界を悩ませているのが、バイクタクシー、シクロ(輪タク)、物売り、物乞いなどと、外国人観光客との間で発生するさまざまなトラブルだ。加えて、スリ、詐欺、強盗、暴行などの犯罪も発生している。ベトナムの紙幣は額面の数字が大きくゼロが多いため、観光客の不慣れにつけ込んで、50万ドン(32米ドル)札を5万ドン札とすり替える手口もある。
 ■暴力やひったくりが横行
 ある日本人男性は、ニューワールドホテルを出たところでカバンをひったくられ、転倒して足を骨折した。また、サイゴンツーリストの観光ガイドによれば、ある外国人観光客は3万ドンで折り合ってバイクタクシーに乗ったところ、途中で15倍に相当する30米ドルを要求され、断ると運転手に顔面を殴打された。この観光客はタクシーでホテルに逃げ帰り、荷物をまとめてすぐに帰国したという。
 ひったくりの手口もプロ化している。犯罪者らは観光客が写真を撮ったり土産物を買う場所で待ち構え、すきを見て飛びかかるようにカバンやカメラをひったくる。
 5月28日には、ホーチミン市裁判所前の路上で、オーストラリア国籍の60歳前後の夫婦がバイクに乗った男にカメラをひったくられたが、近くにいた誰もが無関心だった。被害額は4,000米ドル相当だったが、白昼堂々の犯行に被害者は言葉を失っていた。
 ■まずは青年ボランティア
 ホーチミン市観光局は、観光客を保護する組織を速やかに設立し、観光客が集まる場所を巡回させる必要があるとの認識だ。観光客にまとわりつく物乞い、物売りなどを路上から退去させることも同組織の任務となる。市観光局は青年ボランティアを80~90人選抜し、今年中に任務にあてることを計画中という。
 さらに、正規の観光警察の設立を求める声も高まっている。観光警察は多くの国で成功を収めており、タイでは観光客に対するぼり行為を観光警察が解決している。観光客が再び訪れる率(リピーター率)は、タイが55%の一方、ベトナムは10%程度で、安心して旅行できる国かどうかという要素も、この大差の中に含まれていそうだ。28日付サイゴンタイムズなどが報じた。


 グエンフエ通りとレロイ通りが交差する一等地、人民委員会のホーチミン像を背にして左手のところに観光案内所がオープンした。4月30日、5月1日に人民劇場前で行われた数々の式典(4月30日は南部解放記念日で今年は30周年に当たる。5月1日はメーデー)からほど近いこの場所でツーリストインフォメーションセンターは着々と工事が進められていた。どうせなら各国から報道陣や観光客が押し寄せたその時期にオープンを間に合わせるようにしたらよかったんじゃないのかと思うのは外国人の発想であるので、ベトナム人にそういうことを言ってはならない。
 去年の今頃のこと、奇しくもツーリストインフォメーションセンターの予定地であった一角の目の前の公園でひったくりを目撃してしまった。街の最中心部で人目があるところでこの有様なのはやはりいただけない。いっそのこと外国人に犯罪行為をしたら死刑とかにしちゃったら抑止効果抜群だと思うけど。自分でも言ってて無茶苦茶だとは思うけど、共産党ならやればできるんじゃないかとちょっと思ったりもする。
 ベンタン市場前のロータリーにたむろしていた犯罪者たち(たぶん近所のものか近くの店のベトナム人で、隙を見てひったくりやポン引きなどをしていた)やバクダン(サイゴン川前の公園)に群がっていた物乞いと犯罪者たちは、観光開発がされるにしたがってどこかへと消え去ってしまった。政府が排除してるらしい。10年前と比べれば、中心部の通りで明らかに怪しげな場所は減ってきたはずである。その調子で頑張ってもらいたい。
サイゴンのひったくり2004-03-17 (Wed)
 日本でも遊ぶための小銭欲しさにひったくりをする人間が大勢いますが、ベトナムも状況は変わりません。この国では万引きよりもポピュラーな犯罪ではないでしょうか。万引きをするほどの店があまりないということもありますが。
 ひったくりといえば、古今東西の犯罪者が考えることは変わらぬようで、バイクで後ろから近づいてひったくってそのまま走り去る、というのが常套手段のようです。この国はバイクの国ですから、バイクに乗りながら少々怪しい動きをしても誰も気にしないことも助けになっているのかもしれません。ただ、狙うものは日本などとは少々違うようです。バックなど以外にも、ネックレスやイヤリングのアクセサリー類、その他腕時計なども標的になります。ベトナム人にとっては、アクセサリーは財産そのものでありますので、装飾品の中でも特に金を好みます。しかも、あまり凝ったデザインで工賃がかさんだり、石がついているものよりは、金そのものの価値を重視するのが一般的であることが、犯罪者が容易に換金できることにつながり、またそのことが犯罪者に狙われる要因になるのかもしれません。腕時計は、バンドを引きちぎって持っていくようですが、そんなものを狙う気持ちは日本人の犯罪者にはちょっと分からないかもしれません。
 昨日の夜もホーチミン像前の公園で事件があり、野次馬が集まっていました。どうやらネックレスを引きちぎられたようで、その際に転倒してけがをしているようでした。ひったくりの被害者は、物的被害はもちろん怪我にも気をつけなければなりませんので、道を歩く時などは、ベトナム人は長いネックレスなどは身につけないように日ごろから心がけていると聞いたことがあります。
 この国のひったくりで一番怖いのは、やっぱりバイク→バイクのひったくりだと思います。不幸にも被害に遭うと、多くの場合転倒するため、その怪我の程度も歩いている時とは比べものにならないことは容易に想像できます。むしろ、転倒させてバイクを狙っていることも多々あります。それらの事件は、夜であろうと昼間であろうと起こりうる事なので、サイゴンの中心といえどもベトナムは安心して道を歩ける国ではないといえます。無論外国人や旅行者であればどこでも標的にされますが。
 この国では、バイクや自転車に乗る人たちが左手を背中に回して片手運転をしているのを見かけますが、これは時計やブレスレットを守る自衛手段なのかもしれません。外国人が見れば、そんなもの狙われないから安心しなさい、とアドバイスしたくもなりますが。

 ちなみに、バイクや自転車に乗る時に手を後ろに回すのはブレスレットや時計を守るためではないそうだ。何人ものベトナム人に否定されたのでそうなんだと思う。ではなぜ手を後ろに回すかという質問をすると満足な答えが返ってこない。「楽だから」というのが一般的な答えだが、みんながそう言うのならそうなんだろう。でも、しっかりハンドル握っといたほうがいいんじゃないのか。謎である。

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