2005/02/05

カメラ付携帯

 ベトナムで携帯を持っていません。理由の一つは必要ないから。もう一つは日本でも長いこと携帯所持を拒否し続けた理由と同じもので、つまり「居留守が使えないから」。それだと聞こえが悪いですけど、とにかくプライベートな時間に電話があると面倒だからというわけです。日本でもそういう意見を持つ人は少数ながらいると思います。
 ただ、就職したときにもはや拒否し続けることも難しくなり結局その後持たざるを得なくなってしまいました。

 現在のベトナムでは、かつて日本でもそうであったように携帯電話は小銭持ちのシンボルであり、自慢アイテムとして欠かすことが出来ません。金がないくせにちょくちょく新製品に買い換えるベトナム人が多いのもそのことを証明しています。ベトナムでは何につけても中古市場が広く生活に根付いています。携帯電話の中古品も広く出回り、小銭が貯まると差額を払って手持ちの端末をステップアップしていきます。

 先日ある知り合いがなけなしの金でカメラ付の携帯を手に入れて見せびらかしていました。その人パソコンも触ったこともないような人で、さらにその人の周りには画像メールを受け取れるような携帯を持つ知人が見あたりません。だからといって、「なんでカメラ付が必要なのか」なんて質問を決してしてはいけません。使おうが使うまいが自慢のために機能豊富な携帯を買い換えるベトナム人にとって、そんな問いはまったくナンセンスなものなのです。
 「何で携帯持ってないの」
 ベトナム人によくそう聞かれます。購入できる余裕があるのにもかかわらず、購入しないのはどうも納得がいかないらしいのです。最近は新規参入などもあって、もっとも安いプランでは月の基本料が数万ドンというものまであります。ただ、パワーユーザーは全体では僅かばかりの割合で、利用者のほとんどは自慢のためにただ持っているだけでしょうから、会社としても利用料があまり期待できないので、端末販売のための報奨金を販売店に支払うこともなく、結果としてベトナムで販売される端末は日本と比べるとかなり高価な物になっています。それがまた、自慢アイテムとしての付加価値を高めるという悪循環にもなっているのです。最近は後発の会社が最安値の端末を新規契約の際にただ同然の価格か場合によっては無料提供していることもありますが、もともと利用目的ではなく端末の見た目で自慢するために携帯を持つベトナム人の関心を引くことが出来ないようです。
 実はベトナムで携帯を持っていない代わりに日本の携帯を今もなお契約したままでいます。それはそれでよく考えればバカなことをしているわけですけど、店舗に行って利用停止と利用再開の手続きをする煩わしさ、日本帰国時にすぐに使用できる、番号が変わらないというのが私に解約の必要を感じさせない動機となっています。だいたい月3千円弱なら別になんとも思わないというのも大きな要因です。しかし、それをベトナム人に言うと今度は「もったいない」と言われるわけで、「携帯を持つのは自慢のためではない」という先進国の概念をベトナム人に知らしめるのはちょっと難しそうです。
 そんな中、今ベトナムで急に携帯が欲しくなってしまいました。デジカメが壊れたのでその代用として使おうというわけです。だったら大人しくデジカメを買えばいいんですけど、ベトナムのデジカメ販売価格は「高い」を通り越し呆れるほどなので、それはしばらくお預けとして、それまでのつなぎとしてカメラ付携帯を候補としています。しかも、カメラがついててメール付ならモブログもできるな、などと企んでいます。本当はモブログしたいという理由がかなり大きいわけなんですが。ただ、やっぱり高い。それに、どんな製品でも先進国に比べてワンテンポ遅れるベトナムでは、最近やっとメガピクセルの携帯が出てきたところで、その数もまだ限られています。
 現在どれにしようか悩んでいるところです。でも、ベトナムはテトを挟んだ1、2ヶ月はどんなものでも価格が上昇してその後暴落する、あるいは元の値段に戻る傾向がありますので、少し様子を見てからにしたいと思います。
MAINGUYEN MOBILE PHONE
 キャリアについては一つだけ心に決めていることがあります。それは、VINAPHONE以外にするということ。同社は最も権力に近いのか、すべて共産党のキャリアの中でも突出した契約者数を持っています。そんなところにも反発の気持ちがあるのも確かですが、サービスがあまりよくないという声をよく耳にします。
 ベトナムのキャリアはどこもまだ設備が貧弱なのか音質はかなり最低です。ここ数日にいたっては、VINAPHONEが全く通話不能な状態に陥っているそうです。
 今日テレビを見ているとそれに関するニュースがありました。VINAPHONEの広報だか誰だか知らないですけど、現在の不具合についてコメントしていました。
Q1.なぜつながらないのか。
A1.契約者が増えて設備が対応できない。
Q2.他のキャリアは問題ないのに、なぜVINAPHOEだけなのか。
A2.他は契約者が少なくて、うちは多いから。
Q3.どうしたらつながるようになるか。
A3.つながらなかったら、暫く待ってまた掛けなおすといい。
 なめてると思いませんか。まず、誤れといいたい。それにそんな長い時間問題があったら謝罪広告でも出せといいたい。悲しいかなベトナムの顧客サービスはそんなもんです。まぁ他も似たようなもんかもしれないですけど、とにかくVINAPHONEは却下です。

8 件のコメント:

  1. こんばんは!
    VNAPHONEの裏話、初めて知りました。
    私はまんまとVINAPHONEを使ってました(笑)
    仕組みがよく理解できずに敬遠してたんですけど、
    今思えばsphoneがよかったかなーとも感じます。
    ベトナムの携帯って、初めの2秒か3秒はタダですよね?(自信ないです・・・)
    sphoneはその無料通話が長かった(初めの10秒か20秒)のを覚えています。sphoneを使ってる韓国人が、ちょっと話しては切り、ちょっと話しては切りを繰り返し、節約していたのをうらやましく見ていました。
    ところで・・・
    そうなんです、引越したんです。
    ��Dのことだけじゃなく、ちょっと不便があったので。
    とはいえ、まだ全部移しきれてないのですが。
    登録しなおしていただければ幸いです!

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  2. たまたまVINAPHONEの社員がテレビに出ていたのを見ただけで、
    だから他の会社がいいと言うわけでもありませんが。
    どの会社でもまだカスタマーサービスという考えがないんでしょうね。
    リンク張りなおします。
    そういえばHNが大文字から小文字になりましたね。
    それもまた何か心境の変化ですか。

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  3. 小生がベトナムへ出向く際に使用する携帯は、タイの合弁会社で名義を肩代わりして購入して貰ったGSMで、使用料は日本から送金しています。なぜなら、日本の携帯は国際通話料金がバカ高く、安い通話料の電話で節約すると言う苦肉の策です。
    私のGSMでは、VINAPHONEですぐにつながりますので、それ以外に携帯電話の会社があるのを知りませんでした。
    社会的なインフラを必要とする情報産業は、投資規模も大きく国家予算やら国の経済政策と密接に係わり合いを持ちますので、民営といっても天下りがあったり縁故があったりするのは、どこのアジアの国でも同じではないでしょうか?
    小生は、その辺割り切っていましてビナフォーンでも構いません。
    なお、日本ではボーダフォンが世界のGSMに対応した3G型の電話機を発売しましたので、思い切って個人の電話ですが切り替えました。プライベートでベトナムへ行っても携帯がありますので、便利でしょう。因みに、ボーだフォンは月額の国際通話料の上限が2万円までだそうです。あまり、料金体系調べてないので分かりませんが、すぐに使い切ってしまいそうです。

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  4. ��Saitouさん
    外国人の場合はパスポートとデポジットを持っていけば簡単に契約できますが、会社の経費なら日本から送金してもさして変わりないですね。ベトナム人の大半はプリペイドで使ってますけど、国際電話を主に使うとなると入金の手間を考えれば、やっぱり契約せざるを得ないでしょうね。
    インフラであれ大企業であれ国の関与が避けられないのはおっしゃる通りだと思います。日本も他人のこと言えないですし。そういう私もドコモを使ってますし。しかも、ベトナムの場合VINAPHONE以外もすべて国策会社ですから、他を選んでもはっきりいって変わらないのも現実です。
    インフラといえば、ある知り合いはホーチミンの電力会社に勤めていますが、テトのボーナスは日本人のボーナスと張り合えるぐらいもらってました。原油価格の値上げだとか言って、つい最近も電気料金を値上げして庶民を生活苦に追いやってるのにです。
    ベトナムの政策に口を出すつもりは全くありませんけど、競争を促すために個人的にベンチャーなどに肩入れしたいものです。基幹産業にベンチャー企業が入る隙などないですけど。

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  5. 齊藤です。
    私のコメントの続きなんですが、ボーダフォン3G型携帯は、ブルーツースが内蔵されていて、ワイヤレスで交信できるそうです。
    携帯からインターネットに入って、ブルーツ-スで飛ばしてラップトップで受けてメール送信なんて、カッコ良いですよね。因みにラップトップ側のUSBに装着するブルーツースを買っては見たものの、ドライバーだけインストールしただけで携帯の方がチンプンカンプンなので使えずにいます。(海外からでもGSMでインターネットにアセスできるそうですが…………)
    お恥ずかしい話しの連発として、小生の住んでいる横浜のマンションが圏外らしく、いまどきの携帯で圏外とは何だと自ら怒りまくってます。(後悔先に立たずとはこのことなのでして、ボーダフォンはインフラ未整備で1月の加入契約数を前月比で減らしました。ざまあみろ。)
    英語でデジタルディバイドと言う言葉があり、情報機器の操作が出来ないと世の中に取り残される二極化を意味していますが、今回の携帯では取り残された側になりそうです。

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  6. 一昨年ぐらいから次はブルートゥースが来ると言われ続けて
    なかなかブレイクしませんね。
    ベトナム携帯にも上位機種には搭載されていますが、
    ベトナム人がいったい何に使うのか疑問です。
    パソコンの周辺機器が全てそうなれば接続の手間も省けるし
    共有も楽になりますけど、携帯とノートパソコンぐらいでは
    ケーブルさしても大して変わりなさそうですね。
    特にパソコン側に受け口が標準搭載されてないなんて場合は。

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  7. またまた、齊藤です。
    小生の3G Voda phoneが圏外といっていましたが、加入後、一週間ほどで室内でも微弱ながら電話できるようになりました。
    たった一人の加入でインフラ補強する分けないはずですので、キツネに化かされたのかと思っています。
    思い起こすと、ベトナムの二年前は携帯のつながりが良くなかった記憶がありますが、今はサクサク掛けられるので便利です。
    全然、話しは別ですが、日本の財団法人 海外職業訓練協会(Overseas Vocational Training Association 略称OVTAオブタ)の機関誌がベトナム特集号を出しました。下記のURLへ行くと見られますが、3.4MBと重いPDFファイルです。参考になるかもしれませんが………。日本企業も中国詣でを止めてベトナムシフトへ加速が掛かるのかもしれません。
    http://www.ovta.or.jp/div/publishing/qmagazine/pdffiles/GB87.pdf

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  8. ありがとうございます。
    ネットの調子がいい時にでも落として読んでみます。

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