スーパーはどこへ行っても大混雑です。日本との違いは、年末だから品揃えを充実させるというのではなく、一週間ほどの閉店期間に合わせて商品の仕入れを徐々に控えているところです。普段より購買意欲がある客と在庫を一掃したい店側の思惑で、店内の陳列棚は空きが目立つようになってきました。テト明けも仕入れにしばらく時間がかかりますので、以前のような買い物が出来るようになるまでにはまた少し待たなければなりません。
毎朝近所の路上で開かれている麺類やパンを売る屋台の姿も少し前から減り始め、ここ数日はめっきり見かけなくなりました。年初の準備か、あるいは既に田舎へ帰ったのかもしれません。その他の飲食店は、毎年恒例の「テト価格」が始まりました。「テト価格」とはまさにボッタクリそのものです。いつものメニューは値上げ、さらに具や量を多めにした特別版がお目見えします。
たまに行くNguyen Trai通りのフーティウ屋では、普段の1万5千ドンが1万7千ドンになっていました。
「普通にしますか?スペシャルにしますか?」
店に入るとそう聞かれました。スペシャルなんて聞いたことがなかったのでその違いを尋ねると、具と量の違いとのこと。上の写真は「Hu Tiu Nam Vang Dac Biet(Kho)」、下は「Hu Tiu Nam Vang Dac Biet(Nuoc)」で、共に2万5千ドン(2万4千ドンだったかも)。バカ高です。外国人だからまぁいいけど、ふつぅぅぅうのベトナム人は正月の外食でしか食えないでしょう。テトにも一儲けしようというベトナム人のやり方です。
※Hu Tiuはこのスタイルの麺の名前。Nam Vangは、特に南部で特徴的なHu Tiuの盛り付け方で、えびやひき肉が入る。Dac Bietは"特別"、つまりスペシャル版。Nuocはスープの意味、普通のスタイル。Khoは麺にタレを和えたもので、スープが別につく。
また、ベトナムではテトが近づくと年越しの資金を工面するために、強盗、ひったくり、空き巣などの犯罪が増加するそうです。日本ではどうなんでしょうか。師走は泥棒家業も多忙を極めるのか。人様の金ででもいいから正月を豊かに祝いたいというところからも、ベトナム人の風習を重んじる伝統が感じられます。褒め方間違ってるかも。
そんなわけで、ベトナム人を見習ってまだ半分近くタンクにガソリンが残っているのに給油してきました。とにかく年初の行いにはこだわりを持つベトナム人は、特にテトには借金を返したくないと思ったりもします。年明け早々金を返しているとその年は金が出て行くばかりで金に苦労すると信じているからなのだそうです。なので、テトには何につけても充足させておきたい、という思いがあります。果たしてそれがガソリンにまで目が行くのかどうか知りませんけど。
本当はテトに郊外に行く時にスタンドが閉まってたら面倒だからという理由も大なんですけど、まぁだいたい上のようなベトナム人の習慣を真似してみました。
いつも行くスタンドでいつものように満タン。メーターを見ていなかったら、3.2リットル。どうやら騙されたようです。まだ半分残ってるのにカブに3リットルも入るわけねえだろ。でも証拠がありません。最近は新聞などでもスタンドでの詐欺についての記事を目にするようになりました。メーターを細工しているようです。給油後にタンクの中身を確かめるわけにも行かないし、仮に量を検査してもガソリン自体に混ぜ物があったら今度はガソリンの質の検査が必要になります。先日そのような質に関する詐欺行為をなくすために、純度の低い(?なんと言えばよいのか専門的なことは分かりません?)ガソリンの販売が禁止されることになりました。元締めの石油会社が適正なガソリンを供給しているのに、スタンドレベルで混ぜ合わせる行為を阻止するためだと言われています。どんな詐欺行為にしても消費者側ではどうにもならないので、しかるべき機関で対応してもらいたいところです。
怪しいと思ったらその都度スタンドを変えてきましたが、そこは結構信じていたのでちょっとショックでした。彼らも「テト価格」を実践したのかもしれません。そのスタンドはサイゴンの中心部にあるオレンジ色です。
日本はもう既に正月気分も何もないんでしょうけど、ベトナムの新年は明後日から始まります。みなさまも良いお年をお迎えください。私は郊外でテトを迎えるつもりです。
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