2010/08/20

航空燃料を海外へ輸出

NNA20日】ズンクアット製油所(中部クアンガイ省)が航空燃料をこのほど初出荷したが、出荷先は国外で、国内販売は未だ認められていない。交通運輸省民間航空局(CAAV)が定める品質などの国内販売要件を満たしていないことが要因だ。ただ国内の検査設備で品質判定するよりも、設備の整った海外で検査・販売し、海外で信頼を得ることが国内販売の近道になるようだ。17日付ベトナムネットが報じた。初出荷では国営ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)傘下で同製油所を運営するビンソン・リファイニング・ペトロケミカル(BSR)が英系のBPシンガポールに対し、航空燃料のジェットA1を4,500トン販売した。
 ベトナムで原油採掘が盛んになったころ、国内で精製できずにそのまま海外に輸出していました。それを思い出せば、国内で十分な検査ができないので海外へ販売したとしても、ジェット燃料を精製して、その燃料に買い手がついたということを評価すべきではないかと思います。国内販売もきっと間近なんでしょう。よくわからないけど。


■国内販売には慎重
��SRのグエン・ホアイ・ザン社長によると、同製油所で生産するジェットA1は、国際基準である航空燃料品質要件(AFQRJOS)を満たしているという。ベトナム航空が国産燃料への切り替えに関心を示したため、同航空に燃料を供給するベトナム航空燃料会社(ビナプコ、Vinapco)がベトナムとシンガポールの検査施設3カ所に送ったサンプルも品質上の問題はなかったという。しかし、CAAVが定める国内販売要件を満たしていないため、BSRは国内販売ができず、BPシンガポールに対して初出荷を行った。
■内販の近道は外販
��AAVは国内販売の条件として、製油所に対して二者択一の要件を挙げている。◇ ジェットA1を航空会社またはその関連企業に販売した実績があること◇国際基準ISOが示すジェットA1に関する製造工程を満たし品質基準をクリアすること──のうち、1つを満たせば国内販売を認めるとしている。ペトロベトナム傘下のベトナム石油総公社(ペトロベトナムオイル)とBSRは、(要件のどちらをクリアするにしても)検査設備の充実した海外が要件クリアの近道であると判断し、BPシンガポールへの販売を決めたとみられる。なお業界関係者によると、ベトナムの検査設備は海外ほど充実していないため検査を慎重にせざるを得ず、時間がかかると指摘している。
■国内航空は国産に関心
国内航空会社が、運航コスト削減のため、航空燃料を国産に切り替えたい意向を示している。タインニエン電子版が報じた。ベトナム航空はこのほど、ズンクアット製油所で生産するジェットA1を購入するための手続きをすべて完了し、(CAAVの)国内販売の認可を待っている状況だという。同航空の広報担当者は「燃料を国産に切り替えることで外貨不足の懸念を軽減できる」と述べた。ただ、使用開始前に品質の徹底検査が必要であると説明した。格安航空のジェットスター・パシフィック航空(JPA)も国産燃料に関心を示している。ただ同社のタ・フー・タイン副社長は「乗客の命にかかわる問題。海外企業の反応を見てから決めたい」と述べた。
■輸入依存は変わらず
ズンクアット製油所から航空燃料を国内販売しても輸入依存は変わらないという。同製油所のジェットA1の生産量は、今年12万トンで、来年にはフル稼働して年20万~30万トンに引き上げる計画だが、それでも国内の航空燃料販売のほぼすべてを手掛けるビナプコが必要とする量の30%ほどしか供給できないという。

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