ベトナムの新学期は9月ですのでちょうど今ごろが大学入試真っ盛りの時期です。いよいよ入試が始まったと夕方のニュースで報じられていました。最近は私立大学も増えてきたので、正確には今日が今年度最初の試験かどうかよく分かりませんが、いずれにせよ受験生にとってはこれからが正念場です。ベトナムは共産主義でしばらく国立大学しかなかった時代が長かったので、今のところはまだ国立と私立の学力の差は歴然としています。そんな理由からか、私立の日程は国立に左右され出来の悪い学生のおこぼれをもらうという立場に甘んじています。また、ベトナムでも日本と同じように国立は数校併願できるみたいですが、社会的に評価されている私立大学が無いために、どうしても大学で学びたい学生は2年や3年の浪人は普通のようです。
1年間の学費ですが、国立は百数十万ドン、私立は約三百万ドンあたりが相場のようです。農村のベトナム人の感覚としては私立の学費は高すぎてとても払えない額のようです。ベトナムでは大学は大きな街に集中しているので、地方出身の人にとっては生活費もかなりの負担なのかもしれません。まだ私立大学の多くは金さえ払えば入学できそうなレベルですので、脳みそは足りないけど金ならあると言った学生が多そうです。しかも、ベトナムは徴兵制があるのですが大学生あるい大学出は免除されるという特典がありますので、徴兵逃れの目的で入学するベトナム人もかなりの数に上りそうです。
ベトナムでも海外と同じように就職の際には出身大学が当然判断基準になりますが、学歴社会といわれるほど学歴は尊重されていないように思います。この国では一にも二にも縁故が物を言い、とにかく共産党に関係しているかあるいは会社につてのある人間でなければまともな就職先を探すのは難しいようです。日本の社会でもコネはびこっているのでベトナムのことをとやかく言うわけではありませんが、コネのないベトナムの学生の就職活動は日本以上に厳しそうです。
テレビのリポートでは、校門の前で試験が終わるのを待つ家族や親類の姿を映し出していました。ただ単に応援に来たと言うわけではなく、おそらく田舎からはるばる初めて街に出る子供を一人で行かせるのが心配で付き添ってきたのではないかと思います。地方では村に高卒が一人もいないというようなところも多いと聞きますので、できれば貧しい学生がたくさん合格して故郷に錦を飾ってもらいたいものです。
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