2006/10/20

ベトナムの神童

【Tuoi Tre=VIETJO7月23日】6 月に行われたMU中学校の卒業成績表彰式で、最も注目を集めた弱冠14歳、「神童スコット・トゥオン」がアメリカ各紙で報じられた。トゥオンはクラスでも最年少だが、その成績は大人たちを驚かせている。これをうけ彼の住む町にある南ミズーリ大学は、特別に優秀な学生のみに授与される奨学金の授与を直ちに決定したほどである。彼はこの大学に飛び級で入学することになっている。
 数年前、彼は普通校の授業を減らし、先進的な制度を持つMU中学校で学び始めた。ここではインターネットで授業を受けることができ、年齢による制限なく進級ができる。彼は全科目で非常に優秀な成績を上げていて、特に数学が得意だという。MU中学校の顧問アリシアも彼を高く評価している。
 彼は「得意な2科目、数学と情報技術(IT)についてはすぐにでも大学の授業を受けたいと思っているんだ。」と語る。大学を最短で卒業し、ハーバードかその他の著名な大学の院に進む計画だという。彼の夢は有名な数学研究者になることで、大学教授の父チャン・トゥオンも大変期待をかけている。(中略)入学祝のパーティーに出席したMU中学の校長クリスティ・スマーレイや南ミズーリ大学の副校長リチャード・マッカラムは、彼は学習の面で優れているだけでなく、学習の方法においても適切で自信も持っているため、将来もっと活躍するだろうと話している。
 ベトナム人はこの手の話題が大好きです。教育を含めて国内の状況がひどいものなので海外での成果を求めるのでしょう。もっとも、海外のことだから何を書いても国民は分からないということもあると思います。もちろん、トゥオン君は賢くて勉強が出来る優秀な子なんだと思います。それは間違いないと思います。ただ、アメリカではよくある話ではないにせよそれほど珍しい話でもないような気もします。ハーバードの名が上がってますが、計画であって進学を約束されたわけでもないですし。南ミズーリ大学がどの程度の大学か知らないですけど、15才で入学することが神童と呼ばれるほどのものなのかどうかは疑問です。

 話は変わりますが、海外に渡ると越僑の子息は突然優秀になってしまうことが多いです。ベトナムにいるときは勉強が出来ない部類であったり、せいぜい真ん中ぐらいの席次だったのが、数年すると子供がクラスで優秀な成績を取って、一流大学に入って、卒業してしまいます。もちろん真偽のほどは分かりません。まだまだ貧乏くさいベトナムに比べると、海外の大学はどんなあほ大学だろうとキャンパスは立派です。アメリカなんかでは卒業式には誰であろうと格好だけは賢そうな角棒にマント姿が伝統ですので、事実を知らない人間に見せる証拠写真にはうってつけです。
 ある親子がアメリカに渡って数年後にベトナムに便りを書きました。当時大統領であったクリントンから成績優秀により賞を受けたとか。それってみんなもらったんじゃないの、と言いたい。でも、ベトナムに残された家族はなぜか信じてしまうのです。なぜでしょうか。ベトナムでは不良グループの一員で、喧嘩で刺されて入院歴がある子も、アメリカに渡って3年後、学校の成績はトップクラスだとか。英語の補講があるにしても、だいたい授業について行けるのかも疑わしい。かくいう私の妻の遠縁でアメリカに渡った親類も「優秀な」大学を無事卒業して写真が大量に送られてきました。

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