2005/08/31

ベトナム造花

 ベトナムの造花が特に優れているわけでもないですが、日本で購入するのと比較したら当然格安で手に入れることができます。年々細工に手の込んだ物が増えてきて日本の自宅の玄関に飾ってみてもいいかなぁというものも見つかります。ハイバーチュン通りにYen Thanhという造花で有名な店があります。価格もちょっと高めですけどせっかく日本に持って帰るのだからとそこへ行って2つばかり買ってきました。

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 海外に土産で持ち帰る人も多ので梱包も無料でしてくれると言われたのでお願いしてみたのですが、やはりあまり信用できないので出発前に開けて確認してみることにしました。中を見て唖然としました。どっかから持ってきたダンボールを適当の大きさの切れ端にしてテープで張り合わせて箱のような形にしてるだけじゃん。しかも緩衝材なども申し訳程度です。花はともかく花瓶が陶器なんです。ほんとにこれで大丈夫なのかと思いました。大丈夫なわけありません。で、新聞やらエアキャップやらを掻き集めて梱包のし直しでした。なんとか無事持って帰って来れましたので早速玄関に飾ってみました。いざ日本で飾ってみたらがっかりするのではないかと少し心配はありました。でも、まぁ置いといてもよさそうです。
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 Yen Thanhはこの手の店では老舗の部類で6、7年前にも小さなものを買って帰ったことがあります。今は隣家も買い取って2軒並べて営業しています。どうやら儲かってるようです。今回は2つで70万ドンにちょっと足が出るぐらいでした。

2005/08/30

中華の味付け

 「日本の中国料理は日本風の味付けだ」と妻に言われたのですが、私には味の違いが分かりません。中国、香港、シンガポールなんかでも中国料理店に行ったことがあります。でも、店の格がばらばらですので比較できません。高級と呼べるであろうある程度のランク以上のレストランではベトナムと日本でしか行ったことがないのです。本場でちゃんと食べてないのです。たしかに、日本のベトナム料理をみるにつけ中華も日本人の口に合うようにアレンジされてることは間違いないんだろうとは想像がつきますけど、しかしそうは言えども日本における中国料理とベトナム料理の立場は雲泥の差があります。歴史が違いすぎます。長い年月を経て日本風に改良されてきたのか、はたまた長い年月を経て本場の味に洗練されていったのか。

 新宿に行ってきました。初めて都庁の展望台に昇っちゃいました。それはいいとして、高島屋の最上階にある中国料理店で食事をしたときに上の言葉を妻に言われました。あのレストランを高級と言うにはかなり無理があるかもしれませんが、とにかくそこの料理を食べての妻の感想は総じて味付けが甘めだということでした。それはその店だけの問題なのか。それとも日本の中国料理に言えることなのでしょうか。ちなみに崎陽軒の料理でもそう感じたんだそうです。サイゴンの味付けはベトナム国内でも甘めだとはよく言われます。ハノイは味無し、フエは味の素につき、サイゴンは砂糖てんこ盛りで、お互いの料理の味をけなしあうのはよくあることです。そのサイゴンと比べても日本の料理は甘い味付けが多いらしいです。そんなことを言われるまで和食が甘いなんて考えたことがありませんでした。そういえば煮物は甘いかもしれませんし、すき焼き、煮付けなど甘い料理はたくさんあります。甘い佃煮とかもありますね。そんなことも日本の中国料理に影響してるんでしょうか。どうなんでしょう。ただまぁ妻も本場で中国料理食べてないので本当の味は知らないと思うんですけど。
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 先月シェラトンホテルのLi Bai(李白)というレストランに飲茶を食べに行きました。珍しくビュッフェ形式ではなくセイロや皿がテーブルまで配膳される形式のセットメニューの飲茶を食べてみました。ちゃんと数えてなかったんですけど、デザートまで入れて13、4品。一人12.50米ドルということで高くもなく安くもないですが、また食べに来たいと思えるような店でした。ランチの飲茶は12時から2時半までです。
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2005/08/29

パークハイアットOPEN

先月15日にPark Hyatt Saigonが営業を始めました。ドンコイにあるシェラトン(左)とカラベル(右)が奥に見えます。サイゴンにも5つ星が増えてきましたが、その中でも格式が高いと評判です。自宅まで徒歩5分なので宿泊することはなさそうですけど、今度食事にでも行ってみるかな。
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2005/08/27

ベトナム式吹き替え

 ベトナムでは、自国だけで充分な数の番組を制作するだけの資金がないため、映画もドラマも外国からの輸入がきわめて多い。地上波のドラマでは、韓国、香港、台湾、中国が人気であるのだが、日本のドラマがほとんどないのはまったくもって寂しいところである。

 外国のドラマは、当然ベトナム語に翻訳される必要があるが、映画館でもテレビでも、今までベトナム語の字幕というのをめったに見たことがない。映画館などでは全くないことはないが、やはりその数は少ないようである。
 だから、この国では通常吹き替えが行われるのであるが、ここで外国人に驚きなのが、大抵一人の声優(兼翻訳家?)がほとんど棒読みで話しているということである。確かに一人で役柄ごとに抑揚をつけて演じていたら逆に聞きづらいところもあるのかもしれない。
 どっかから出来上がったものを持ってきておきながら、さらに役ごとに専門の声優をつけて吹き替える経費をケチらなければならないほど予算がないのだろうか。映画館で見る映画やテレビでたまに日本と同様の吹き替えを行っているものを見ると、日本ではそれが当たり前のことだとわかっていながらも妙な感動を覚えてしまうことがある。同様に棒読みの複数の声優のドラマを見たときは、また素直に一人吹き替えの良さを実感するのである。

 その一人吹き替えだが、総じて言えるのは素の音を完全に消しきっていないという事だ。それは技術がないからだろうか。まさかそんなことはないだろう。そうではなく、意図的に残しているのであろう。確かにもとの音を適度に絞ってあれば、俳優の感情などが分かっていいのであるが、困りものなのは両方の音量が同程度か場面によってはもと音の方がでかかったりして多重放送で語学を勉強している学生気分を味わわせてくれることなのである。しかもステレオではなくモノラルなので音がかぶりまくって何言ってるのかほとんど分からないことも多々ある。
 それでも、そんな番組は、新聞や雑誌で批判されたりするのが救いでである。「聞きとりにくい」と。

��この記事は2004年3月11日に書いたものに加筆・修正しました。内容は当時のものです。)

ネットでtoto



 totoというのはあのサッカーくじのことです。正式名称はスポーツ振興ナンタラカンタラとか言うそうですが、ひとことで言ってしまえば文部科学省の金づるです。どうやら発売後順調に売り上げを落としてるようで、その原因はずばり当たりにくいからなんだそうです。そう新聞に書いてありました。で、順次新しい賭け方を増やして様子を見るんだそうですが、くじの種類に加えて購入方法も見直されました。本日8月27日からイーバンク銀行を通してネットで購入できるようになりました。当選金も口座に振り込まれるのだそうでとっても便利です。これまでtotoを買ってみようなんて思ったこともないし、だいたいどこで買えるのか知りません。そんな私がちょっと試しに買ってみようなんて思っちゃってます。
 イーバンク銀行といえば先日競艇の舟券もネットで買えるようになりました。でもサッカーならまだしも競艇なんてさっぱりです。できればロト6とかナンバーズの方が分かりやすいんですけど、サッカーくじなら良しとしましょう。オートレースや競輪よりは親しみがあります。今なら購入するとキャンペーンで300円キャッシュバックがあります。というわけで、300円だけ買ってみました。ネット購入第1回目は9月3日のJ1第22節とJ2第29節です。台風なんかが来なければ3日にはサイゴンに戻ってますのでどの試合も見れないですけど、さて結果や如何に。
 イーバンクにはいろんなとこから小銭が振り込まれるのですが、わざわざ引き出すほどの額でもないのでその扱いに困ってたんですけど、これで溜まった金の活用法が見つかりました。規約では海外から使っていいのかどうかよく分かりませんけど、ネットなので黙っとけばわかりゃしません。そのうちロト6とかナンバーズもできるようになるといいなぁ。

携帯料金値下げ

【Dau Tu=HOTNAM!26日】ベトナム郵電公社(VNPT)は先ごろ、郵政通信省に対し2段階に分けた携帯電話料金の改定を提案した。
 それによると9月1日からは後払い方式の月額基本料金を5万5,000ドン(約3.6ドル・現行は8万ドン)、前払いデイリー契約の基本料金を 1,500~2,000ドン/日に引き下げ、課金方法も最初の30秒+1~6秒毎(これまでは30秒毎)に変更する。また、1回あたりのメッセージ送信料金も350ドン(同一キャリアへの送信)と400ドン(他のキャリアへの送信)に引き下げる方針だ。これに引き続き10月1日からは、後払い方式の通話料を700~800ドン/30秒、前払い方式では1,100~1,300ドン/30秒(デイリー契約は750~900ドン/30秒)とする予定となっている。
 軍隊通信総公社(Viettel)も9月1日からの料金体系改定を提案している。それによると、課金方法を6秒毎とし、178割引サービスでは ▽国際電話・0.048ドル、▽国内第1地域・72ドン、▽同第2地域・118ドン、▽同第3地域・136ドンとなる。また通常の国際電話については料金を統一し0.055ドル/6秒とする予定だ。
 原油価格の上昇に伴うガソリンその他もろもろ値上げばかりの暗いニュースの中にあって嬉しい話です。

 でもよく考えてみれば今回の改訂も規制がちがちで日本のやり方と大差ありません。というのも、実は昨年Viettelが新規参入する際に打ち出した課金体系がまさに上述のようなものだったのです。しかしなぜか却下され、当初発表されていた認可、サービス開始の時期が何度か延期されました。当時のベトナムの携帯市場といえばビナフォンとモビフォンの双璧に加え、設備貧弱料金格安Sフォンなどが牛耳っていて新興に付け入る隙などないかにも見えたのですが、なぜそこまでViettelを恐れたのかというと、サービスが斬新で料金も当時としては格安であったからだと言われています。他社が30秒課金だったところにViettelは6秒課金を売りにしてきました。しかし結果はなぜか認可を受けられず、サービス開始時期まで遅らされてしまいした。ある筋の話では他社が対応できるまでの時間稼ぎのための妨害工作だという話もあります。あくまでも噂です。
 しかし、そのViettelもサービスや基本料競争などで現在は順調にシェアを伸ばしているようです。今回の値下げはベトナム郵電公社が提案したことになってるみたいですけど、きっと渋々なんだろうと思います。

WTO加盟延期

【NIKKEI NET25日】ベトナム貿易省のルオン・ヴァン・トゥ副大臣は24日、ハノイで開催中の国会常任委員会で、ベトナムの世界貿易機関(WTO)への年内加盟は困難になったとの見通しを報告した。ベトナムの政府幹部がWTOへの年内加盟を事実上断念したことを正式な場で確認したのは初めて。
 2国間交渉を続けている米国などが要求する法制度の整備が、年内には間に合わないとの結論に達したもようだ。
 トゥ貿易省副大臣は「(ベトナムのWTO正式加盟は)交渉が順調にいった場合でも来年6月までずれ込む」との見方を国会議員に伝えた。ベトナムはすでに日本、韓国、中国、欧州連合(EU)など主要貿易相手国の約20カ国・地域との2国間交渉で合意に達している。
 あんなに頑張ってたのにだめだったんですね。終戦30周年にもかかわらずアメリカにあんなに媚売ってたのにだめだったんですね。WTOに加盟すると著作権保護やら関税障壁の撤廃やらといろいろとベトナムにとって不都合なことがあるし、むしろそっちの方が間に合わなさそうってことかも。ベトナムの株下がったかな。

.vnを義務付け

【Phap Luat/Sai Gon Giai Phong=HOTNAM】ベトナム郵政通信省が先ごろ公布したインターネット管理規定によると、登録ドメイン名には、国家利益を損ね公序良俗に反する単語の使用が禁止され、地名、人名、首長名、公的機関、一般的な経済分野・商品名に関連するものも極力避けることが規定されている。 ベトナムの公的機関およびマスコミ、出版社のドメイン名には「.vn」の使用を義務付け、党および国家機関のドメイン名も同様に「.vn」の使用を義務付けた上でコンテンツはベトナムのインターネットプロバイダーのサーバーに保管しなければならない。ドメイン名を登録するには、VNNIC(ベトナム・ネットワーク・インフォメーション・センター)で登録申請が必要となる。
 また、8月23日に国会常任委員会に提出された情報技術法草案によると、E-Mailを利用した商業広告は広告に関する規定を遵守しなければならない。受信者が広告受け取りを拒否した場合は送信を停止し、広告メールを送信する組織・個人は受信者の拒否権を保障することも規定されている。草案作成委員会はこの規定について、蔓延するスパムメールの抑制を目指すためとしている。
 郵政通信省の御触れでマスコミ、出版社はvnドメインが強制されることになるそうです。さらにコンテンツはベトナムのインターネットプロバイダーのサーバーに保管しなければならないとのこと。つまり検閲を確実にするためにデータは共産党の管理下に置くということです。

 それはいまさら驚くべきことではないにしても、管理規定によると国家利益を損ね公序良俗に反する単語はドメイン名として禁止され、地名、人名、首長名、公的機関、一般的な経済分野・商品名に関連するものも極力避ける、とあります。というわけで、「www.sex.com.vn」とか「www.fuck.com.vn」とかは当面は申請が受理されそうにありません。「democratic」や「liberty」、「politics」なんかも国益を損ねますのでだめそうです。外国人でも取れそうだったら面白そうだから取ってみたい気もしますけど多分無理そうですね。
 ところで、地名や公的機関を避けなければならないのはなぜでしょうか。これは部外者に対して言ってるのであってドメインの買占めや訴訟を抑制する意図なのでしょうか。しかも一般的な経済分野もだめ。なぜ経済分野だけなのか不思議です。商品名もだめと聞くとますますよく分からなくなってきます。広告にはグローバルトップレベルドメインを使えってことか。謎です。

ダイソーのベトナム

 地元にも100円ショップがやたら増えてきました。薄利多売の精神の値付けはベトナム価格を下回るものもあります。電化製品の高額商品ではなく、ベトナムの強みである雑貨で凌駕する、そういうところは経済の面白いところです。また、ある程度の規模の店に行くと品揃えもいいですし、商品も日本人好みです。ベトナムじゃぁ絶対買えないものというものはないでしょうけど、やはり便利さからベトナムに行く前は必ず買い込みに行きます。

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 ひととおり見て回った後でレジに行こうかと買い物かごに目をやるとそこにセイロが2つ入ってました。妻がサイゴンで飲茶するんだそうです。それはいいとしてもそんなのベトナムでも買えんじゃないでしょうか。スーツケースはまだ余裕があるのでそれはいいとしましょう。しかしレジに並んで精算をしていると、100円の商品の山とセイロは分けられていました。
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 150(税込157)円でした。
 最初は100円だけだったのに、そのうち150円、200円、300円と高額商品が登場し、現在地元ダイソーでの最高額は600(税込630)円のパスポートケースのようなかばんです。20年ほど前にできた近所の回り寿司の「一皿百円」という看板がいつの間にか取り外されて今では100円の皿なんてカッパかヤクルトぐらいしか残ってないような、そんな流れを辿りそうです。
 それ以上にショックだったのは家に帰って荷造りをしていた時のこと。「MADE IN VIETNAM」って書いてあるじゃん。だめじゃん。とほほ。157円だと約2万2000ドンかぁ。売ってる場所さえ探せれば買えそうです。ベトナム雑貨はここまで来てます。ベトナムだけではなく100円ショップに並んでるものは東南アジアと中国のものばっかり。原価を抑えるためにはそれもまた当然といえば当然のことです。
 他の国はともかくベトナムを旅行予定の人は行く前に100円ショップを要チェック。日本人がドンコイあたりで本物だと騙されて買ってくるバッチャン焼の偽物がたくさんあります。果物のマグネットも売ってました。竹細工やカゴ類多数。逆に上手く活用すれば、100円ショップでベトナム土産が調達できそうです。ばれたら恥ずかしいけど、わざわざベトナムで買ってきた物が100円ショップに並んでる方がもっと恥ずかしい。

日本のカップフォー

話には聞いてましたが日本のそこらのスーパーに東南アジアの食材が増えて驚きました。左は味の素のアジアめんシリーズの中のベトナムフォーで右は日清のアジアンヌードルシリーズのフォーです。地元のイトーヨーカドーでアジアめんが165円、アジアンヌードルが158円でした。両方とも味以前に麺もスープもフォーじゃないような。しかも、味の素のはえびワンタン入り。
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2005/08/22

海外で出る外国料理

 今回の一時帰国中もまた日本でベトナム料理を作ってみようとベトナムからいろいろと材料を買いこんできました。調味料はもちろんのこと内緒で野菜やら果物などを少々。日本で手に入らないのが一番の理由ですが、仮に気の利いたスーパーに置いてあったとしてもなかなか手の出ない価格設定です。たとえばベトナムでは貧乏人の食卓の定番である空心菜も国が違えば高級野菜の一部になります。それに出汁をとるための骨を探すのも一苦労です。一般的なスーパーにはまず置いてありません。いつも行くスーパーにはないので骨を買うためには少し離れた店まで行かなければなりません。最近はアジアの食材も認知され始めてきましたので、それなりに足と金を使えばまずまずのものが揃うようになってきたものの、あとはやはりベトナム料理に欠かせない香り付けの野菜類でしょうか。日本にもベトナム野菜があればと思うのですが、需要を考えるとちょっと難しいかもしれません。それから麺類ですね。フォーにせよブンにせよ乾麺はいいから何とかして生麺を使いたい。ベトナム人が多く住んでる地域まで行かないと地元じゃ無理そうです。
 で、もちろんフォーもまたつくりました。ニッキやらなにやらの香辛料に調味料と乾麺ながらもフォーの麺。でもさすがにフォーに欠かせない野菜が揃えられません。本場のフォーを知らない家族はそれでいいのかもしれませんけど、やっぱりちょっと物足りません。家で作る場合もそうですが、日本のベトナム料理店で出てくる料理もこんなもんです。食材も揃わないでしょうし当然日本人の舌にもあわせているでしょうから、旨い旨くないは別の問題として本場とは完全に別物です。スーパーでも見かけるようになったあんな生春巻きはベトナムにはありませんし、日清だかのインスタントのフォーを食べてみたときはほんとに驚きました。あれはフォーじゃありません。

【共同=Sankei Web13日】ベトナムの日常食フォー(コメからつくるベトナムうどん)。ほこりっぽい道路に面した店や、路地裏に置かれたテーブルで汗をかきながら食べる、というのがこれまでの定番だったが、こうした庶民的イメージを破った高級フォーのチェーン店がベトナム各地で大人気だ。
 ホーチミンを拠点に飲食店グループを展開するリー・クイ・チュンさん(39)が数年前に高級店を考案。エアコンの効いた店は「モダンだが、ベトナム文化が見えるデザイン」(チュンさん)で、店先にガラス越しに見える調理場を設置。壁は淡い緑、テーブルといすは黒、はしとはし立ては白というように店全体の雰囲気をつくる色にもこだわり、統一した。
 店名は「フォー24」。1杯のフォーに魚醤(ぎょしょう)やシナモンなど24種類の材料を使うことから命名した。1杯2万4000ドン(約165円)と通常の2、3倍の値段で、当初は日本人ら外国人観光客がターゲットだった。
 ところが、地元の人の間でも人気が出たため、最初の出店から1年半でホーチミンだけで8店に拡大。昨年秋以降は「フォーの本場」ハノイや中部ダナン、フエにも展開、ことし6月にはジャカルタに初めて海外出店した。
 チュンさんは「ベトナムではお金に余裕がある人が増え、飲食業は今が好機。良いパートナーが見つかれば、さらに海外展開を進めたい」と日本での開店にも意欲を見せている。
 最近サイゴンでフォー24という店が次々に店舗を増やしています。何度か行ってみましたが、はっきり言ってまずいです。家で作るフォーよりも数段味が落ちます。清潔さは歓迎すべきことですが、味がいまいちなのは致命的です。洒落っ気を出したばかりに付け合せの野菜が少なく、スープもまずくて救いようがありません。
 それでもなぜか客の入りはいいようです。多少懐が豊かになったベトナム人が他人と差をつけるために、ちょっと高めの店に入りたい気持ちも分かりますけど、内装ばかりに気をとらわれずに味もしっかりと作りこんでもらいたいものです。
 ちなみに店舗によって味がぜんぜん違うと思うのは気のせいでしょうか。その辺はよく分かりません。
【Doanh Nhan Sai Gon=The Watch15日】あなたはどんな種類のフォーがお好みですか? 有名なベトナムの文学者 Nguyen Tuan氏いわく、「フォーの肉はよく煮ること」で、それによりスープの風味が一層引き立つそうだ。生煮えの状態ではスープが冷めて味気なくなり、“年頃を過ぎた女性が、朝起きてまだ化粧をしていないようなもの”なのだそうだ。
 しかし、多数の人々はレア肉入りのフォーを好むようで、生煮えであればあるほど味わい深く、噛めば噛むほどに肉汁が口に広がっていくのがたまらないらしい。腱と胃の部位も人気だ。この二つは味もなく食べづらいのだが、それでもなぜか多くの人から好まれている。腱はとても噛み切りにくく、一度噛むと歯の隙間にくっついて離れない。胃はコリコリとした食感で、軟骨、髄などの部位を好む人もいる。
 胸肉は特別で、ここの脂肪は脂身と牛肉独特の匂いが好きな人には外せない。脂肪が濃厚で、脂分を全て抜くまで煮こんでも、食べる時にはまだ風味が残っている。知る人ぞ知る部位、牛の背中のこぶにある脂肪は貴重で、胸肉の脂肪よりもさらに美味しいという。 こだわる人達は乳房を好む。脂肪が豊富で肉は柔らかく、香りに少し癖がある。そして乳白色の肉を薄くスライスすると淡い紫色の縞模様が表れ、実に美しい。
 どんな種類のフォーを“どのような方法”で食べるかも、またそれぞれの好みである。 一杯のフォーを前にして、まるで芸術的な油絵を見るかのように厳粛に眺める人もいる。どんぶりの縁に白い麺が見え隠れし、青いネギと真っ白な玉ねぎ、セリが風味を引き立て、赤い唐辛子がアクセントとして視覚に訴えてくる。
 体を傾けて香りを吸い込むと、柔らかく漂う湯気が嗅覚を刺激する。表現することは難しいが、生姜、香草、骨、肉、玉ねぎが混ざり合い、調和した不思議な香りだ。
 具材の味付けは十分でも、これはまだ完成ではない。最後の仕上げは客自身にかかっている。唐辛子ソースを数滴垂らし、生唐辛子を散らすと、ゆっくりと姿勢を正し、箸で麺を軽く揺すり、スープの中にある他の具と混ぜ合わせ、スープを口に含んむ。「おっ、これは素晴らしい!」。
 人それぞれにフォーの食べ方は違う。ある人は素早く食べ始め、半分になったところでスピードを落とす。単にお腹が減っているだけなのかもしれないが、この方法は残り半分を熱いまま保つことができ、後でスープと細かい肉、玉ねぎ、腱をゆっくりと味える。
 またある人はどんぶりの中に一皿のもやしをどっと乗せ、黒みそだれと唐辛子・トマトなどが原料の赤色ソースも加えて混ぜ合わせて食べる。生のもやしを入れるか、茹でたもやしにするかも好みが分かれるところである。ある人は生のもやしは青臭いと言い、またある人は、茹でたもやしはスープの味を薄くしてしまうと言って嫌う。食べながら、時々、一掴みの生のもやしを入れ、少し柔らかくなったぐらいがシャキシャキとした食感と甘味が味わえて良いという人もいる。
 ある外国人の年配の婦人が初めてフォーを食べるのを目にした時、彼女は香草の盛ってある皿をサラダと勘違いしたのか、テーブルの上にあった調味料をドレッシングとしてかけて食べ、その後“メイン”のフォーを食べ始めた。もちろん後日、その女性は“アメリカンスタイル”は止め、ベトナムスタイルでフォーを楽しむようになったという。
 フォーは香草、もやし、ライム、唐辛子と共に出され、唐辛子ソース、黒みそだれ、こしょう、ヌックマムなどはテーブルの上に揃っている。好みのスタイルで唐辛子は多目か少な目か、もやしは必要か、ライムを絞るか否か…、フォーを食べるスタイルは十人十色、決まりごとは無いのである。
 大切なのは、フォーを味わう人の態度である。真っ直ぐな心でフォーと向き合えば、どんな食べ方であっても正しく、美味しく食することができるのだ。
 「ある外国人の年配の婦人が初めてフォーを食べるのを目にした時、彼女は香草の盛ってある皿をサラダと勘違いしたのか、テーブルの上にあった調味料をドレッシングとしてかけて食べ、その後“メイン”のフォーを食べ始めた。もちろん後日、その女性は“アメリカンスタイル”は止め、ベトナムスタイルでフォーを楽しむようになったという」という件はベトナムのメディアによく見られるネタですね。なんでこうすぐばれることを書くんでしょうか。

2005/08/19

親知らず3本4900円

 最初は1本だけ抜くつもりでもう1本はできた虫歯を治療するつもりでした。今回の医者は「親知らずは抜く」という考え方のようで、全部抜いちゃいなさいと勧められました。ベトナムにいる時に膿が溜まったりして厄介なことになると面倒なので、即答でこの機会に全部抜くことにしました。高校を卒業したときに1本抜いてるんで3本残ってたんですけど、先週2本と今日残った最後の歯を抜いてきました。十数年前の親知らずはちゃんとまっすぐ生えてなくて歯茎を切ったり歯を割ったりと軽い手術のようになってたように記憶してますが、今回は実に簡単なものでした。3本ともまっすぐではないもののしっかりと生えきってたからかもしれません。ぜんぜん痛くないですね。抜歯ってこんなもんだったのかと拍子抜けでした。

 予約の電話入れた時はレントゲン撮らなきゃいけないし当日すぐには抜かないって話でした。3時15分の予約でしたが、半には2本抜かれてました。今日は3時の予約で3時10分には会計済ませて駐車場向かって歩いてました。地元で一番でかい総合病院なんですけど、最近は歯医者もこんなもんなんでしょうか。
 ベトナムに住んでても国保の保険料ちゃんと払ってるんで、初診で行って2本抜いて痛み止めの薬もらった時が3180円、1本と痛み止めの今日は1720円でした。実はベトナムで親知らず抜こうと考えてたことがありましたが、この値段ならわざわざベトナムで抜く必要ないですな。

2005/08/16

ベトナムの税源

【Nguoi Lao Dong=HOTNAM9日】ベトナムはGDPに対する個人所得税の納税率が0.4~0.5%と著しく低い。世界の発展途上国における個人所得税納税額の対GDP比は2.5%、アジア地域の発展途上国(1996-1998年期)では2.9%、アフリカ地域では4%であり、この割合は他国では上昇傾向にあるが、ベトナムでは逆に減少傾向にある。
 ベトナムにおける個人所得税の納税額は、納税者数としては少ない外国人が納税額の大半を占め、その割合はさらに上昇する傾向にある。個人所得税の納税総額に占める外国人の割合は2000年は48.2%だったが、2003年には62.4%に上昇した。
 逆にベトナム人は課税対象額が月収300万ドン(約200ドル)以上であった時には42.2%だったが、500万ドン(約333ドル)に引き上げられてからは30%に減少している。
 この数字は、ベトナム国内在住の外国人がベトナム人より遥かに高い収入を得ていることを示している。
 2003年の個人所得税に占める外国人の割合が62.4%ってどういうこと。なんか間違ってますね。日本もわけの分からん控除とかがやたらあって実質的に税金ほとんど払ってない連中も多いですけど、やっぱり少しでもいいからみんなから取った方がいいんじゃないかと思います。その方が政治に関心も持つだろうし。でもまぁベトナムの場合は興味持ってもらっちゃ困るんでしょうけど。

 みんな税金払ってないとなると景気が腰折れした時に減税で景気対策とかもできないですし。そんなことは微々たる問題かもとは思いますが、そもそもベトナムの納税率が低いのは別のところに問題があるんではないかと思います。つまり、ベトナムではなんというか知らないですが国税庁のようなところです。なんか賄賂渡すと税金免除されるみたいです。そういうと脱税してるようにも聞こえますが、実は逆の場合が多いようです。私の知り合いなんかも普通に税金払いたいみたいなんですけど、彼らがたかりに来るらしいです。店の物は勝手に持ってくし、みかじめ料払わないと法外な税金で報復されるようで。今回は所得税の話ですから自営業なんかはまた別の話しになりそうですが、いずれにしてもそうたいして変わりはないんじゃないでしょうか。

2005/08/12

月餅の季節

 なんで「げっぺい」って一発変換出来ないんだろう。IMEがだめで、手元にあった携帯でやってもだめ。驚いたのは一番近くにあった国語辞典「新明解国語辞典」に収録されてなかったことです。ここまでくると逆に不安に駆られ自分の頭を疑いました。「げっぺい」は訛ってて、正式には「げつへい」なんじゃないかとか。実はそれは中村屋の商標なんじゃないだろうかとか。もちろんそんなことはありません。でもなぜなんでしょう。謎です。

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 中秋節は陰暦の8月15日。もうすぐです。ベトナムではこの時期が近づくと街中は即席月餅店舗で街はそれ一色に染まります。高いものから安いものまで、この時期に一儲けしようとずいぶん前から準備しているようです。事実最大手と言ってもいいKinh Do社は輸出までするほどの規模で、数ヶ月も前から準備に余念がありません。
 Kinh Doのものは一番人気ということもあり少々高めですが、1個1万ドン程度のものから最高1個十数万ドンのものまでと選択肢はさまざまです。値段は大きさ、具の種類、中に入っている塩漬けにされたアヒルの黄身の数などに左右されます。
 今年もまた日本に買って帰りました。ベトナムで食べてもいまひとつの味ですから、日本ではかなり不評です。まずいとは分かってるんですけど縁起物ですから。
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月餅 - Wikipedia

2005/08/10

AdSenseが国内口座に対応

INTERNET Watch】グーグルは、銀行振込によるGoogle AdSenseの報酬支払いを日本向けにも開始した。なお、AdSenseのサポートページには「ベータ版銀行口座振込(電子決済)機能」と掲載されているが、日本向けサービス開始とともに正式版にバージョンアップしたという。
 銀行口座振込は2005年2月から順次、米国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなど15カ国で開始していた。現在サポートページに掲載されているリストに日本は含まれていないが、実際には利用可能だ。「国内ではこれまで、ドルの小切手による支払いのみで不便だった。AdSense利用者からも銀行口座振込を要望する声が強かった」(グーグル広報)という。
 銀行口座振込機能を利用することで、日本国内の銀行も報酬の振込先に指定できる。振込手数料はグーグルが負担する。
 待ちに待ったサービスがやっと始まりました。ゴールデンウィークの最中に審査に通ってからまだ日が浅いですが、グーグルの報酬はすごいです。これだけは手放したくないので間違えて自分でリンクを踏んだりしないように慎重になるほどです。小切手はCITIBANKの振り出しだそうなのでCITIBANKに行ってそのままドル口座に入れておけば高額手数料の被害も最小限に抑えられますけど、まだしばらくの間は生活の基盤は海外にあるので、銀行振り込みの恩恵はでかいです。早速登録してみました。最低支払額は100米ドルなもんで、まだ毎月の報酬受け取りまでは届きませんが、2月に一度くらいはもらえそうです。生活の当てにはしてない金ですので、ベトナム株でも始めようかと思います。半年に一度くらいは買えるかな。

 グーグル繋がりでこんなのもありました。Google Maps APIを利用したブログ検索サービスです。ベータ版ということもありまだまだ記事数が少ないです。ところでベトナムにも対応するんでしょうか。いちおう地図は表示されてますけどあんまり寄れません。レタントン通りを確認できるところまでもいけません。こういうサービスでサイゴンにも対応したら面白いのになぁと思います。
INTERNET Watch】ニューウェイブは9日、地図からブログ記事を検索できるサービス「maplog(マップログ)」のベータサービスを開始した。利用は無料。
 maplogは、米Googleが提供する「Google Maps API」を利用したブログ検索サービス。ブラウザ上に表示させた地図の範囲にある地名や駅名、ランドマーク名などからブログ記事を検索することが可能だ。また、検索結果のRSS配信も行なっており、特定地域に関するキーワードを含んだ最新のブログ記事をRSSリーダーから確認できる。
 同社では、位置情報に関連するブログ検索用キーワードの追加や、重複記事や重複した地名への対応といった、検索エンジンの改良を行なっていくという。

2005/08/09

QRコードが読めた

 日本に一時帰国中です。帰国しても普段と変わらず書き続けようと思ってたんですけど、やっぱりこんなもんです。去年も確か同じ意気込みで帰国したものの2週間一度も更新しませんでした。たまに日本に帰ってくるといろいろあるんです。

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 かなり以前からページにQRコードを貼っていました。ベトナムではもちろんのこと、日本に帰ってもQRコードを読める携帯なんてないしどうやって確認しようかと思案していました。で、携帯を買い替えてみました。家族が機種変更するというのでついていったら、セット割引というのをやってて2人以上で手続きするとそれぞれ3千円引いてくれるんだそうです。しかもキャンペーンでさらに千円引きでした。どうせほっといても期限切れになるポイントもかなり貯まっていたのでそれをすべて使ってほぼ無料で機種変してみました。どうせまたベトナムに帰るのであんまり役に立たないんですけど。たまに帰ったときに使う以外は前の携帯同様、予備のデジカメになります。
 ドコモですけど、基本料もファミリー割引なんかでかなり安くなってるし無料通話分も家族間で融通し合えるので実質的に月額2千円以下になってます。11月からは料金改定でさらに安くなるようで、ますますわざわざ解約する理由がありません。
 しかし、そんな私もベトナムでいまだに携帯持ってません。ベトナムでは使わないから買ってません。使わなさからいったらドコモの方が上なんですけど。必要ないから買わないという論理はちょっと他の人には納得いかないですね。
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 最近携帯版のサイトも作ってみたんですが、これもエミュレータを通してPC上でしか見たことがありませんでした。そちらは成田に着いてすぐに確認してみました。何とかうまく表示されてるみたいです。中身のほうはしょぼいのでそのうち手を入れることにします。

2005/08/02

タンソンニャット

ここ10日ほどで空港4往復もしてしまいました。明日もまた空港に行かなければなりません。こんだけ行ったり来たりしてるとタクシー代もばかになりません。いろんなタクシーでいろんな道を通ってみましたけど、空港-レタントン間では平均5万5000ドンぐらいです。
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2005/08/01

鳥流感また二人死亡

【AP=CNN29日】ハノイ――ベトナムのホーチミンのパスツール研究所当局者は29日、ホーチミンなどの南部で鳥インフルエンザで24歳男性、26歳女性の2人が死亡した、と述べた。2003年末の鳥インフルエンザ発生以来、ベトナムでの死者はこれで41人となった。AP通信によると、男性は25日に、女性は27日にそれぞれ死亡。感染した家禽(かきん)類との接触が確認されたという。ベトナム南部での、鳥インフルエンザの死亡者は今年初めて。ベトナムでは来月1日から、鳥インフルエンザ対策として家禽の大規模ワクチン接種を開始する予定。
 サイゴンのチョーライ病院に多数の鳥インフルエンザ患者が入院しているという噂を聞きました。真相は確認しようがありませんがちょっと気になる話です。ベトナム政府が情報を統制しているのは疑う余地がないといっても、これだけ外国人や外国のメディアがいてはひた隠しにするにも限界があるはずです。 ところで、鳥インフルエンザは年に2回ピークがあるそうです。それは今の時期とテトの前後。初めて鳥インフルエンザが報じられた年は観光産業もかなり打撃を受けましたが、慣れとは恐ろしいものです。今年の夏休みは鳥インフルエンザが理由で東南アジアを避けようという話はあまり耳にしません。中国、韓国、イギリス、中東周辺地域に行くよりは安全だろうということでしょうか。

ベトナムの魚

 ベトナムは周囲の半分を海で囲まれていて、ミーソンの遺跡で有名なチャンパは通商貿易で栄えたし、古い町並みで多くの観光客が訪れるホイアンも海の要衝として各国の貿易船が往来した。ベトナム中部はかつて海のシルクロードの途上にもあったことなどからこの国は紛れもなく「海の国」である印象を受ける。
 しかし、食卓に出される魚は種類が限られ、その中でも川魚が多いように思う。正直言ってベトナムの魚料理には物足りなさを感じている。南ベトナムは東南アジア最大のメコン川を擁しているものの、この国を流れるメコン川ははるか遠い雲南の彼方から長い時間をかけて辿り着いた末の今まさに海に注ぎ出る河口部のみであるから、その水の色からも分かるようにそこに住む魚の味にはあまり期待ができない。
 一方、海産物は近年益々重要な輸出品になりつつあるので、当然国民も良質な魚介類を日々口にしているのかと思いきや実際はそうでもないようだ。
 理由はいたって単純で旨い物は価格が高すぎて庶民には手が届かないとのことのようだ。いくら同じベトナム人とはいえ、より良い買い手が見つかれば輸出にまわすのが世の常なのだろう。

 最近テレビでよく耳にするのが「BASA」なる魚である。初めて聞いたときには鯖の間違いだろうと思ったのだが、確認したところやはりBASAであった。でもやっぱり見た目は鯖みたいだ。どうやらBASAはベトナムで養殖されているようで、昨今アメリカにも輸出されているそうである。本当に鯖であればわざわざ紛らわしい名前を付ける必要もないと思うので、見た目が似ていたので日本語の鯖の名前をもじったのだろうか。私には「鯖」と「BASA」の関係はわからない。味はというとあまりお薦めできるものでもない。しかし、先日スーパーで冷凍の鯖を買ってきたらそれはノルウェー産だったので、この国でも金さえあれば輸入品の魚を手軽に口にできる機会も増えてきたということなのだろう。

 海の国ベトナムであるはずなのだが、先日、白身の魚料理を囲んで食事をしているある一団の中の一人が訊いていた。「これ、なんて魚?」。一人が鮭だと答えるとほとんど同時に、「そうだ。それだ」「この間テレビで見た」などとその一団は盛り上がっていた。
 が、私は日本人として自信をもって言うことができる。それは鮭ではないと。
 ベトナム人の魚に関する知識はその程度なのだ。

��この記事は2004年3月15日に書いたものに加筆・修正しました。内容は当時のものです。)

母乳最高

Sữa mẹ là tốt nhất cho sức khỏe cửa trẻ sơ sinh và trẻ nhỏ.

母乳は乳幼児の健康に一番良い

 コマーシャルを見てるとなにやら早口で捲くし立ててる言葉を耳にします。実は粉ミルクのCMなんですが、勘違いする人がいるといけないから確認してるみたいです。短い限られた時間の中で貴重な数秒を使うわけですから必然的に早口になり、その異常な早口さが余計気になって商品名よりもその警告文の方が耳に残っています。実は今これを書いていて私もなんという商品名だったか自信がありません。たしかCô gái Hà Lan(Dutch Lady)だったかな。
 もちろん企業としてはそんなことよりも商品のアピールにもっと力を注ぎたいはずでしょうから、自ら進んでというより行政指導の賜物だろうと思います。「タバコは健康を害する恐れがありますので、吸い過ぎに注意しましょう」といった類かと思います。ふと、日本のCMを思い浮かべてみましたが、果たしてそんなことを言ってたでしょうか。日本はどうあれベトナムは結構きっちりしてるんです。余計なお世話、管理が厳しい、というわけではないんですよきっと。

 しかし、最近はアメリカの変な風習が日本にも入り込み、また消費者保護法なんかもできた結果、どうでもいい当たり前のことまで商品説明や説明書に書かれるようになりました。海外に輸出されることが多くなったこともそれを助長しているのだろうと思います。
 「子供が飲み込むと危ないから注意しろ」とか「ビニール袋をかぶると窒息する」だとか「金属部で怪我をするから危ない」だとか、まとめて読むとかなり笑える日本語ですが、それでいちゃもんつける人間がいるというのはなんか情けなくなってきます。そのうち、「唐辛子はまとめて食べると辛いです」、「鉛筆を手に刺すと痛いです」、「ライターで手を炙ると熱いです」なんて書かれるようになる日が来ないとも言い切れません。手元にあるデジカメの説明書にはこう書かれていました。
「本機の上に重いものを載せたり、乗ったりしないでください。」
 少なくとも私は乗れません。でも、きっと乗る人がいるから書いてるんでしょう。きっとそうだ。