【NNA】ATM(現金自動預払機)カードが、中心業務地区(CBD)だけでなく郊外の輸出加工区・工業団地の労働者に定着しつつある。労働集約型産業の多いホーチミン市周辺では特に顕著だ。ベトナムでは銀行口座を持っている層は限られています。戦乱とインフレで幾度となく痛い目に遭っていることも銀行から足を遠のかせている原因ですが、最大の要因は要するに金がない。工場労働者の給与受け取りなどの制度的な変化がないと、口座所有者数は増えていかないでしょう。
■外商銀だけで180社
外商銀行(ベトコムバンク)はすでにホーチミン市のタントゥアン輸出加工区のほか、リンチュン第1輸出加工区、リンチュン第2輸出加工区、ビンチエウ工業団地に支店を開設し、180社の企業に勤める約5万人の労働者にATMカードを発行している。これはホーチミン市内の各輸出加工区・工業団地の労働者の約 30%に相当する。
ATMカードを利用しているある女性労働者は、給料を現金で受け取っていた以前は、途中で落としたりひったくられたりする心配があった。同室の労働者は、バイクを買うために1年間食費や被服費を節約して鍵付き衣装ケースに現金を貯めていたが、ある日何者かにこじ開けられてすべて失ったという。同室者はそれ以来、現金を金(きん)に換えて肌身離さず持ち歩くようになったが、カードならそうした心配は不要だ。
■会社にもメリット
当初は給与振込に抵抗のある労働者も多かった。タントゥアン輸出加工区のオルガンテクニクス(本社・長野県上田市)の現地法人、オルガン・ニードル・ベトナムのある労働者は、同社が2003年に給与の銀行振込を導入したときは、給料が本当にもらえるのか、銀行への不信もあり不安だったという。給与明細書と同じ額が口座に振り込まれているのを確認して、今では安心して利用している。
同社によれば、従業員約750人分の給与を現金支給していた時には大量の現金管理の防犯対策や間違いのあることなどで神経を使い大変だったという。給与振込は会社側にとってもメリットが大きい。
ベトコムバンクのタントゥアン支店では現在、1日当たり4,000~5,000人が現金を引き出す。ATMの台数が不足しているため、同輸出加工区だけで 20台増やす予定という。同行はハイテクパークやヒエップフオック工業団地にも支店を設置する計画だ。10日付グオイラオドンなどが報じた。
■全国ではまだ千台
昨年全国で新たに設置されたATM機は500台で、これにより総設置台数は1,100台となった。ホーチミン市では、新規ATMの4分の1に当たる125台が設置されている。全国のATMカードの累計流通枚数は210万枚。
2006/04/13
ATMカードが越の輸出加工区で定着へ
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